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疫学
  広節裂頭条虫Diphyllobothrium latum(旧名:Dibothriocephalus latus)は長さが12m にもおよぶ大型の条虫である。原則的にヒトにしか感染しないが、多くの動物(イヌ、ネコ、クマ)にも同様に寄生する。
  頭節には鈎や吸盤がないが、2つの吸溝が縦に走り、裂頭を有す(図1)。体節は横広の台形で沢山あり、正中線上に生殖門を備える(図2)。
  生活環は複雑である。広節裂頭条虫が宿主(ヒトまたは動物)の消化管に産卵し、小蓋を有すこの虫卵(図3)は、糞便と共に体外へ排出される。淡水中に至ると孵化して、可動性の絨毛をもつコラシジウム(coracidium)という幼虫になる。これはケンミジンコ(Cyclops、図4) に食われて、コラシジウムは前擬充尾虫(procercoide) に変態する。ケンミジンコは魚に飲み込まれる。第二中間宿主内で前擬充尾虫は擬充尾虫(plerocercoide) となる。これが魚と共にヒトまたは様々な哺乳動物に摂取される。

図1 図2 図3

図4

  地理的分布は感染様式で説明される。温帯や寒帯の湖のある地域で、気温の高い国でも症例報告がある。アフリカ、南米、豪州、イスラエルや日本がそれに当たる。
 


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