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疫学
  小型条虫(Hymenolepis nana)は長さ15mmの小型の条虫である(図1・頭部の拡大像)。数百そうもの成虫がヒトの小腸に共生することがある。その生活環は、成虫と幼虫がヒトの体内で成長する点で独特である。成熟した体節が虫体から離れ、糞便中に放出される。これが消化管内で部分的に破裂し、虫卵(図2)と幼虫被殻が糞便中に見られることがある。虫卵を摂取することでヒト-ヒト間の感染が確認されている。体内に寄生する条虫から出された虫卵を摂取して、再感染することもある。胃内で虫卵から六鈎嚢虫が放出され、小腸壁を貫通して擬嚢尾虫(cycticercoide、図3) に変態する。この幼虫は15日後に成虫となる。

図1 図2 図3

H.nanaに因る条虫症は世界中に見られ、温帯には稀でだが、地中海沿岸全域(アフリカ北部)、アジア(日本、インド)、ラテンアメリカで猛威を揮っているが、黒アフリカではこれより少ない。H.nanaはしばしば小児に寄生することが多い。


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