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各種免疫反応


これらは間接的診断法で、寄生虫血症の時期や寄生虫学的直接診断がうまくいかない場合、重宝する。実験室で S.haematobiumを飼育するのは難しいため、大抵 S.mansoniの抗原が用いられる。 VogelとMinning の沈降反応には患者血清と生きたセルカリアを反応させる。セルカリア周囲の膜が剥離して抗原が生じる。この方法は寄生虫侵入の第1週からの早期診断が可能となる。 Oliver Gonzalesの虫卵周囲反応は患者血清と生きた虫卵を反応させるもので、陽性反応では指状に沈降物が取り囲む。これと虫卵検査で得られるS.haematobiumS.mansoni の結果を比較すれば、原因となる種が鑑定出来よう。補体結合反応は S.mansoniを脱脂固定した抽出物を抗原に利用したもので、最近の感染では利用価値がある一方、慢性の住血吸虫症ではしばしば陰性となる。血球凝集反応でも同様である。免疫電気泳動法では4種に合わせて其々沈降線が出来るようになっている。免疫蛍光法は凍結した住血吸虫の成虫を材料とし、簡便で200倍を越えた場合特異的といえる。この血清学は大半の住血吸虫症の侵入期( Vogel試験が或いは最も早いか)の間接的診断法となる。進行期に陰性または弱陽性となることは殆どない。特効薬を用いた治療を行なえば、抗体値が上昇し、陽性が続けば、治療効果の判定試験となる。これら免疫反応は普通数か月がら1年かけて陰性化する。
 
 マンソン住血吸虫に因る住血吸虫症  CIMは取りあえず120.とされる
  安定期の臨床症状は小腸と肝脾が主体である。

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