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AMDA 比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動
 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 写真
 
救助のため派遣された各国軍および政府機関のテント。遠方に地滑りの痕が見える。


アナハワン郡病院で寄付(医薬品他)の贈呈を行った。


避難所となったクリストレイ高校の教室内。一教室に十六家族が避難生活をおくる。


 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 11
 
2006年3月1日

【3月1日以降】
1日は、マニラにて関係者への報告及び情報収集ののち、タイ航空TG620便(関空着PM9:00)にて帰国。
今後は、レイテ島出身の小学校教員で現地語通訳として、今回AMDAチームの一員として働いたローカルスタッフを現地要員として残し、情報収集を続ける。

【協力団体敬称略】
金光教平和活動センター
J.S.Foundation
ミニストップ(3月5日まで各店舗で募金箱設置)


【3月2日の予定】
支援活動に従事した派遣者の帰国に際し、岡山にて記者会見を行います。

日時: 3月2日(木)12時より
場所: 医療法人アスカ会施設内

報告者
 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師
 竹内美妃/たけうちみき/看護師
 木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員
 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員
 小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員
 菅波茂/すがなみしげる/AMDA代表
 西村美智雄/にしむらみちお/金光教平和活動センター専務理事

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 10
 
2006年2月28日

 27日(月)は、クリストレイ高校避難所17教室滞在者への生活支援物資の贈呈、同避難所に滞在する35人の10代の孤児への支援寄付、そして、22名の健康診断を行った。降水量が少なくなり、徐々に避難者が村に戻りはじめたこと、初期的治療の必要な患者は減ってきていること等から、現地調整員1名を残し、日本からの医師看護師、インドネシアからの医師による医療チームは、一旦帰国することとし、同日3時レイテ島を出発しマニラに移動した。日本チームは明日夜関空に帰国する。
 これまでの受診者数合計は315名となった。
 今後は、今回の緊急救援でレイテ島現地語通訳としてAMDAチームで働いてきた女性(レイテ島出身の小学校教諭)が調整員として被災地に残り、情報収集にあたるとともに、本部との連絡要員となる。

【28日の活動】
・クリストレイ高校の17の教室に分かれて滞在している災害避難者のための、生活支援物資を、同校シスターを贈呈先代表者として、物資の贈呈を行った。
生活支援物資の内容としては、粉ミルク(0〜1歳児用、1〜5歳児用)、石鹸、洗濯用洗剤、消毒薬、生理用ナプキン、食料品、携帯ラジオ等。
・同校に滞在する35名の10代の孤児の支援として、約18万円の寄付を贈呈した。
・同校の校庭中央に設置されたテントにて、22名の受診者に対応。
・4時マニラ入り。

【3月1日の予定】
マニラにて関係機関への報告。タイ航空TG620便にて日本からの4名帰国。関空着PM9:00

【3月2日の予定】
岡山にて帰国報告記者会見。薮谷医師、竹内看護師、木下本部職員、小山調整員出席。
場所 すこやか苑4階多目的室(岡山市楢津310-1 医療法人アスカ会施設内)
時間 3月2日(木)12:00より

【現在のチーム編成】
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.Chua
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
現地受入団体 南レイテ医師会
調整員 木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
Iryawan Idris AMDAインドネシア支部医師
Mahendratama P.Adhi AMDAインドネシア支部医師
Ade Bangsawan AMDAインドネシア支部医師(マニラにて後方支援)
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

協力団体(敬称略)
金光教平和活動センター、J. S. Foundation、ミニストップ(3月5日まで各店舗で募金箱設置)

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 9
 
2006年2月27日

 引き続き、25日(土)には、AMDAチームはセントバーナード市にあるクリストレイ高校避難所にて、健康診断を兼ねた診療を行い、翌26日(日)には、最も被害の激しかった被災地Guinsangonの現状を視察し、同日午後その被災地から4kmの距離にある避難所、カトモン小学校で116名の健康診断を行った。同小学校には、家屋は殆ど罹災しなかった地域からの526名、123世帯の人々が避難している。小学校がそのまま埋もれた Guinsangonから近く、このカトモン小学校からは地滑りの斜面が見渡せるという位置関係である。心理的なケアの配慮から、この避難所には、家屋は埋もれていない地区からの避難者が収容され、最も激しい被害を受けたGuinsangon地区からの被災者は同地区から7km離れたクリストレイ高校に収容されている。雨が止んだ被災地周辺地域では、川の増水と更なる地滑りを恐れて避難していた住民が、徐々に避難所から家に戻り始めており、24日と25日との避難所人口の比較では、1.3%減少が見られた。人々には徐々に落ち着きが戻り始めているように見える。これまでのAMDAチーム受診者の最年少は生後3週の赤ん坊、最高齢は90歳男性であった。また、マニラでの後方支援にあたっていた奥谷は、業務を終え27日帰国した。

【25日の活動】
クリストレイ高校の3教室にて、避難世帯を対象に、3名の医師と1名の看護師が手分けして検診を行う。
検診人数 男性26名、女性29名 計55名
5歳以下11名、6〜10歳3名、11〜20歳3名、21から30歳11名、31から40歳5名、41から50歳10名、51から60歳8名、61から70歳2名、71から80歳1名、81歳以上1名。

【26日の活動】
午前中は被災現場の視察。カトモン小学校の教室にて午後3時から8時まで検診が続いた。
検診人数 男性37名、女性79名 計116名
5歳以下10名、6〜10歳19名、11〜20歳12名、21から30歳12名、31から40歳14名、41から50歳8名、51から60歳19名、61から70歳14名、71から80歳7名、81歳以上1名。
クリストレイ高校避難所では、不眠や鬱症状など、ストレスからくる症状を訴える人々の割合が多かったのに比べ、ここカトモン小学校避難所では、不眠を訴えたのは1名と少なく、筋肉痛を訴える人々が25名と多かった。被害の状況の深刻さと比例する部分が予想される。急性呼吸器疾患や下痢、高血圧等が多く見られるのはキングスレイ高校と同様である。 他の避難所で発生した、おたふく風邪と結膜炎については、沈静化したとのことである。

【27日の活動】
 医療チームによる健康診断と平行して、木下調整員らは、クリストレイ高校に避難している人々等に配布すべく、生活支援物資の購入を急いでいる。

【現在のチーム編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.Chua
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
現地受入団体 南レイテ医師会
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
Iryawan Idris AMDAインドネシア支部医師
Mahendratama P.Adhi AMDAインドネシア支部医師
Ade Bangsawan AMDAインドネシア支部医師(マニラにて後方支援)
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

協力団体(敬称略)
金光教平和活動センター、J. S. Foundation、ミニストップ(3月5日まで各店舗で募金箱設置)

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 8
 
2006年2月25日午後6時30分

 引き続きAMDAチームはセントバーナード市にあるクリストレイ高校避難所にて、健康診断を兼ねた診療を実施している。同市には現在7箇所の避難所が設けられているが、この避難所には、最も被害の大きいと言われるGuinsangon(グインサンゴン)地区の住民が保護されている(24日現在684名 /282世帯)。木下調整員が聞き取りをしたある女性は、「庭に出ていたときに土砂崩れが起こり、目の前で末の子どもが土砂に埋まり、畑仕事をしていた夫や、学校にいた二人のこどもも亡くなり、自分ひとりが残された。災害現場とは山の反対側に住んでいた夫の両親は無事だったので、今は3人で避難生活をおくっている。」と語った。この避難所での一世帯人数は2.4人、他の避難所でも3ないし4人であるのは、殆どの人々が彼女に似た境遇にあることを示している。ことに、クリストレイ高校避難所には、最も被害の甚大な被災地から避難してきている人々が滞在しているので、世帯あたりの人数は少ない(以下参照)。また、他の避難所に比べて、急性呼吸器系疾患の割合が高く、胸の痛みを訴える患者が多いという現象が見られる。同時に、神経性胃潰瘍などのストレスに起因する症状も顕著である。同市の他の避難所では、おたふく風邪が流行し始めたと報告されているが、部屋の隔離などの処置が施された模様。現在も現地は断続的に雨が降っており、河川周辺住民の避難により、避難所の人数は若干増えている。
 一方AMDAの活動が知られるようになり、日を追って女性や幼児の患者が増えてきている。
 第一次派遣の奥谷および金光教平和活動センター現地スタッフ2名は23日、マニラに移動し、同地で後方支援活動にあたっている。

【23日の活動】
クリストレイ高校の3教室にて避難世帯を対象に、3名(日本人1名、インドネシア人2名)の医師と1名(日本人)の看護師が手分けして検診を行う。
検診人数 男性23名、女性15名、計38名。急性呼吸器系疾患の他、胃潰瘍などの心因性疾患が顕著に見られる。

【24日の活動】
検診人数 男性30名、女性32名、計62名。うち5歳以下2名、60歳以上4名。急性呼吸器系疾患、感冒、不眠の訴えが顕著。

【25日午前中】 午前中だけで約50名。現在、午後の診療活動中。午後の活動を含めて後日集計報告。

【各避難所人数】
・クリスレイ高校 684人/282世帯
・セントラル小学校 1580人/401世帯
・UCCPカトリック教会 384人/96世帯
・全体では7箇所 3314人/1000世帯 (24日現在)

【クリスレイ高校避難所での衛生環境状況】
・水の配給 5リットル/日/人 (10リットル/日/人が必要とされる)
・トイレ設置 35人/1台 (20人/台が適切とされる)
・ゴミ処理容量 45人/100リットル (6人/100リットルが適切とされる)
・居住空間 70人/1教室(7m×7m) (25人/1教室が必要とされる)

【現在のチーム編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.Chua
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
現地受入団体 南レイテ医師会
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
Iryawan Idris AMDAインドネシア支部医師
Mahendratama P.Adhi AMDAインドネシア支部医師
Ade Bangsawan AMDAインドネシア支部医師(マニラにて後方支援)
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

協力団体(敬称略)
金光教平和活動センター、J. S. Foundation、ミニストップ(株)(3月5日まで各店舗で募金箱設置)

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 写真
 
アナハワン郡病院に収容された被災者を診察するAMDAチーム
(左から薮谷医師、竹内看護師、木下調整員)


クリストリー高校避難所での健康診断

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 7
 
2006年2月22日午後11時5分

【2月22日の経過】
 セントバーナード東郊に位置するアナハワン郡病院(Anahawan District Hospital)には、本日21名の重症・中等患者が救助現場から搬送された。うち3名はさらに専門的な治療を要するため州立病院に搬送され、2名は治療の甲斐なく死亡。
病院では病室が足らず廊下にもベッドが並べられ、救助された怪我人が運びこまれている。

 22日午前より、AMDAチームは同病院を医療状況調査のため訪れ、病院側の要請により診察に加わった。
アナハワン郡病院での診察数は、中等度の患者計16名(女性9名、男性7名。5歳以下は1名、70代2名)。骨折のほか、泥流によって皮膚を著しく損傷している人、また耳など体腔に泥が詰まり、炎症を起こしている人などが手当を受けている。
 また、需要の高い医薬品、医療消耗品を提供した。提供された物品の内容は抗生物質、外科用手袋、蚊帳、消毒薬など。医薬品の量は同病院で使用される2週間分程度にあたる。

午後、AMDAインドネシア支部からの医師2名が合流し、クリストリー高校避難所での被災者の健康診断に加わった。
本日の検診数は14名、呼吸器系疾患4名、胃潰瘍2名など。災害以前からの慢性疾患を悪化させている例が多く見うけられた。

【2月23日の活動予定】
第1次チームである奥谷、ならびにKPAC現地スタッフ2名の計3名は、マニラ市に戻り、引き続きレイテの医療チームの後方支援にあたる。医療チームは、引き続き被災者に対する健康診断や診療を継続する予定。


【現在のチーム編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
リサ・ブガシュ(Lisa Bughash Ms.) 金光教平和活動センタースタッフ
ダフネ・デュナダラ(Daphnne Dunadara Ms.) 金光教平和活動センタースタッフ
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
Iryawan Idris/ イドリス AMDAインドネシア支部医師
Maheandratama Purnama Adhi/アディ AMDAインドネシア支部医師
Ade Bangsawan/バンサワン AMDAインドネシア支部医師(マニラにて後方支援担当)
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

現地受入団体/南レイテ医師会
協力団体/金光教平和活動センター:KPAC,J.S.ファウンデーション (敬称略)

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 6
 
2006年2月21日午後10時40分

【21日の経過】
 21日朝よりAMDAチームはセントバーナード近郊で土砂に埋もれた地域を実査、被災状況の深刻さとともに、フィリピン軍などによる必死の救助活動の状況を確認した。
 その後セントバーナード市内に戻り、市民ホール(Principal Hall)に併設されたセントバーナード保健センター(St. Bernard Health and Family Planning Cr. )を訪問。同センターは、現在医療保健関係団体の活動の拠点となっており、他の機関との情報交換を行なった。
 午後、20日に調査したクリストリー高校避難所にて、健康診断を兼ねた診療を開始した。

 本日の診療結果は計8名(女性3名、男性5名。15歳以下が2名)。今般の災害による直接の創傷よりも、心的なショックや慢性疾患を悪化させている患者が目立った。

 一方、後続の木下、小山両調整員は、21日朝10時ごろタクロバンに到着、悪路を南部へ向かい、夕刻に奥谷ら本隊に合流した。


【22日の活動予定】
 診療活動を継続する一方、セントバーナード市内の被災者を収容している病院を調査し、ニーズ確認に努める。
また、市民ホールに設けられた救護センターに、医薬品、医療消耗品などを追加提供の予定。
 なお、AMDAインドネシア支部より派遣の医師3名が、22日本隊に合流予定。AMMM(AMDA多国籍医師団)として活動を継続する。


【現在のチーム編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
リサ・ブガシュ(Lisa Bughash Ms.) 金光教平和活動センタースタッフ
ダフネ・デュナダラ(Daphnne Dunadara Ms.) 金光教平和活動センタースタッフ
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

現地受入団体/南レイテ医師会
協力団体/金光教平和活動センター:KPAC,J.S.ファウンデーション (敬称略)

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 5
 
2006年2月20日午後9時20分

 20日朝7時30分頃、フィリピン・レイテ島入りしている奥谷調整員がタクロバン空港にて薮谷亨医師、竹内美妃看護師と合流、南レイテ医師会長Dr. Matoとともに、セントバーナードを目指した。
 途中、道路が陥没している地点や地滑りで道路が埋まっている地点を避けながら通過、15時ごろ同市内に入った。市が救助および救護活動の拠点としている市民ホール(Principal Hall)を訪問、市当局と今後の同市内での救援活動について協議を行ない、需要の高い支援物資を提供した。
 AMDAよりセントバーナード市に提供された物資は、医薬品、医療消耗品合わせて約10kg程度、生活支援物資30kg程度。これらは、市の支援活動に活用される。
 さらに、奥谷らは同市内の避難所1ヶ所を訪問、Dr. Matoの協力のもと、避難している住民を対象に21日より診療活動を開始することとなった。
 この避難所は地域の高校(クリストリー高校 Christo Rey Regional High School)を利用し、273世帯/605人が保護されている(20日現在)。1教室におよそ16世帯が身を寄せる。
現在現地看護師が派遣されているが、外国人が訪問してくれたのははじめて、とAMDAチームは歓迎を受けた。

また、本日20日午後、2名の調整員が新たにマニラ入りし、奥谷らの先発チームと合流予定。

木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員
小山奈嘉子/こやまなかこ/AMDA派遣調整員

両名は、21日AM6:00マニラ発 同日7:00タクロバン着の予定。その後、上記市民ホールを訪問、さらに医薬品などを提供する。


【現在のチーム編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
 (AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

現地受入団体/南レイテ医師会
協力団体/金光教平和活動センター:KPAC,J.S.ファウンデーション (敬称略)


【日本からの出発】
奥谷充代
2月18日 AM10:00 関空発 TG621便 2月19日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着
薮谷亨 竹内美妃
2月19日 AM10:00 関空発 TG621便 2月20日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着
木下真絹子、小山奈嘉子
2月20日 AM10:00 関空発 TG621便 2月21日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着


 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 4
 
2006年2月20日午前0時45分

 19日夜、本部派遣奥谷調整員と、南レイテ医師会会長Dr.Matoとの最終打ち合わせの結果、20日には、多くの被災者が収容されているセントバーナード市に直接入ることが決定した。
 20日朝7時にタクロバン入りする薮谷亨/やぶたにあきら/医師、竹内美妃/たけうちみき/看護師と、奥谷調整員、現地スタッフの計4名での、タクロバンから、セントバーナード市への移動となる。19日のうちにソゴド入りした現地スタッフは、ソゴドDistrict HospitalのDr.Matoらとともに、セントバーナード市入りし合流となる。
 20日には、AMDAチームはDr.Matoとともにセントバーナード市内の避難所を、先ずは視察調査することになった。

 また、活動の本格稼動に向け、調整員を次のように派遣することを決定した。

木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員
小山奈嘉子/こやまなかこ/AMDA派遣調整員
20日AM10:00関空発 TG621便 13:00マニラ着
21日AM6:00マニラ発 同日7:00タクロバン着

【編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
(AMDAInternational名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
 調整員  奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
 医師   薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
看護師  竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

 現地受入団体/南レイテ医師会
 協力団体/金光教平和活動センター:KPAC


【日本からの出発】
奥谷充代
2月18日 AM10:00 関空発 TG621便 2月19日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着
薮谷亨 竹内美妃
2月19日 AM10:00 関空発 TG621便 2月20日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着
木下真絹子、小山奈嘉子
2月20日 AM10:00 関空発 TG621便 2月21日 AM6:00マニラ発7:00タクロバン着

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 3
 
2006年2月19日

 今回のレイテ島地滑り災害に対し、19日朝、本部派遣の奥谷調整員と現地調整員2名の計3名が、レイテ島タクロバンに到着した。現地スタッフの1名は、情報収集のため、タクロバンからソゴドに向かい、5時間かけ既にソゴトに到着した。また、今朝関西空港を出発した、薮谷亨/やぶたにあきら/医師、竹内美妃/たけうちみき/看護師は、予定どおりマニラに到着し、現在マニラにて、援助物品の購入にあたっており、明日20日にタクロバンに入る。
 奥谷と、明日タクロバン到着の藪谷医師ら計4名は、同日、南レイテ医師会会長Dr.Matoとの打ち合わせ及び医薬品の贈呈にソゴド District Hospitalに向かう予定。

 被災地では、散発的な地滑りが引き続き発生しており、フィリピン軍当局は、援助関係者等の被災地ギンサウゴン地区入りに関して、二次災害の懸念を表明している。

 奥谷調整員は、マニラにて、医薬品(ペニシリン、風邪薬、ビタミン剤、下痢止め、消毒薬等)、食料品(米、豆、水、ビスケット等)を購入し、本部から持参したガーゼ・カットバン・マスク等の医療消耗品と共に、タクロバンに持ち込んだ。また、現在現地スタッフと薮谷医師らによりマニラで、防虫蚊帳、ブランケット等購入している。尚、今回購入した米の量については、2500家族の一食分にあたる。(現地スタッフの見積りによる)

【編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
(AMDAInternational名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
 調整員  奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
 医師   薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
 看護師  竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

協力団体/金光教平和活動センター:KPAC


【日本からの出発】
奥谷充代
2月18日 AM10:00 関空発 TG621便  13:10 マニラ着
2月19日 AM 6:00 マニラ発         7:00 タクロバン着

薮谷亨 竹内美妃
2月19日 AM10:00 関空発 TG621便  13:10 マニラ着
2月20日 AM 6:00 マニラ発         7:00 タクロバン着

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 2
 
2006年2月18日

 17日、それまでの豪雨による大規模地滑りが発生した、フィリピン中部レイテ島では、18日より行方不明者の捜査が本格化した。小学校や住宅などが広範囲に埋もれた被災地ギンサウゴン地区では、死者は1800人に達するとの軍関係者の話しが伝えられた。(AP通信による)

 被害の甚大さに鑑みAMDAでは医療専門家を第2陣として派遣する。
 19日(日)、薮谷亨/やぶたにあきら/医師、竹内美妃/たけうちみき/看護師、翌20日にレイテ島に入る予定。

 18日(土)、本部より出発した奥谷は、予定どおりマニラに到着後、金光教平和活動センター現地事務所ロジスティクス担当者と合流した。マニラで医薬品等必要物品を購入の後、19日朝レイテ島に入る。島内では南レイテ医師会の活動に合流する予定。


【編成】
緊急救援チーム
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
(AMDA International名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
 調整員  奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
 医師   薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住
 看護師  竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住
 現地ロジスティクス担当 Ms.リサ ブガシ 金光教平和活動センター現地職員
Ms.ダフネ デュナダラ 金光教平和活動センター現地職員

現地受入団体/南部レイテ医師会
協力団体/金光教平和活動センター:KPAC

【日本からの出発】
奥谷充代
2月18日 AM10:00 関空発 TG621便  13:10 マニラ着
2月19日 AM 6:00 マニラ発         7:00 タクロバン着

薮谷亨 竹内美妃
2月19日 AM10:00 関空発 TG621便  13:10 マニラ着
2月20日 AM 6:00 マニラ発         7:00 タクロバン着 予定

 

 
比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動 開始
 
2006年2月17日

 フィリピン中部レイテ州レイテ島で、17日朝、豪雨による大規模地滑りが発生し、フィリピン赤十字の発表によると、少なくとも200人が死亡、行方不明者が1500人にのぼる事態となった。
 同州被災地ギンサウゴン地区では、小学校や住宅などが広範囲に埋もれた模様。死者はさらに増えることが予想されると、同州レリアス知事の発表がなされた。

 この緊急事態に対し、AMDAでは、緊急医療支援の開始を以下のとおり決定した。

 AMDAと金光教平和活動センターの合同緊急医療支援プロジェクトを、南部レイテ医師会の受け入れのもとに、緊急医療支援活動を行う。
 18日(土)本部より、奥谷が現地に向け出発し、マニラで金光教平和活動センター現地事務所ロジスティクス担当者と合流し、マニラで医薬品等必要物品を購入の後、レイテ島に入る。島内では上記医師会の活動に合流する。
 18日中に、現地ロジステック担当者1名は被災地に入り、奥谷ともう1名は翌19日朝に被災地に入る。
 尚、日本から看護師2名が待機中である。

【編成】
緊急救援チーム
現地統括−AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア
(AMDAInternational名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
 本部派遣−奥谷充代/おくたにあつよ/大阪府出身岡山市在住
 現地ロジスティクス担当−Ms.リサ ブガシ 金光教平和活動センター現地職員
Ms.ダフネ デュナダラ 金光教平和活動センター現地職員

現地受入団体/南部レイテ医師会
協力団体/金光教平和活動センター:KPAC


【日本からの出発】
2月18日 10:00 関空発 TG621便 13:10 マニラ着
2月19日  6:00 マニラ発 7:00 タクロバン着



 


 
 

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