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AMDA パキスタン北部地震に対する緊急救援活動
 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動13
 
2005年11月11日


 AMDA多国籍医師団は、バラーコットの仮設診療所での診療活動及び保健衛生教育を11月8日に終了した。患者の方々の引継ぎ先であるシーファ国際病院(Shifa International Hospital)及びパキスタン空軍(PAF)と、診療データの引渡しなど受け入れ体制について協議を行い、地域住民の方々ににテントの寄贈を行った。
 また、シーファ国際病院、パキスタン保健省、ムザファラバード保健局の三ヵ所に、内科系医薬品(胃腸薬、解熱剤など)、医療消耗品(ガーゼ・包帯・目薬など)計約60箱を寄贈した。
 今後は、継続支援に向け、パキスタン・AMDAクエッタ事務所スタッフが定期的に被災地を訪れて調査活動を行い、ハムダード医科大学(AMDAインターナショナル姉妹団体。政府系救急病院(Government Emergency Hospital)で連携して重症患者に対する高度救命治療を実施)と協議を行う。


【帰国記者会見】
日時 :11月14日  11:00〜
場所 :すこやか苑4階多目的ホール
       (AMDA本部隣接 岡山市楢津310−1)
報告者:帰国者
       則岡美保子 麻酔科医  大阪府高槻市在住
       石沢睦夫  調整員   広島県在住
       吉川勝貴  調整員   AMDAクエッタ事務所 神奈川県出身
     菅波 茂  AMDA理事長

【概要】
地震発生の翌日10月9日より、パキスタン国内でアフガン難民支援事業を展開しているクエッタ事務所から、日本人調整員、現地人医師、調整員各1人を首都イスラマバードに派遣、さらにAMDAネパール・バングラデッシュ・インドネシアの各国支部、そしてAMDA本部より、医師・看護師・調整員を派遣し、困窮する地元医療ニーズに対応する。これまでAMDA各支部からの派遣者を合わせ累計18人の医療従事者・調整員で活動を実施。
イスラマバードから北およそ100Kmに位置するマンセラ及びアボッタバードに拠点を設け、アザッド・カシミール特別州(Azad Kashmir)との州境にある周辺村落のバラーコットにて仮設診療所を設置し支援事業を展開、さらにパキスタン国内の姉妹団体であるハムダード医科大学との連携のもと、マンセラにある政府系救急病院への医療従事者の派遣事業を行う。

【実施協力団体】ハムダード医科大学




 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動12
 
2005年11月1日


 追加派遣した上住看護師と石沢調整員は、10月29日バラーコットに到着後、ただちに医療支援チームに合流し活動を開始した。
 AMDA多国籍医師団は、バラーコットの仮設診療所で診療活動及び保健衛生教育を、重症患者の治療に関しては、政府系救急病院(Government Emergency Hospital)でハムダード医科大学と連携し、高度救命治療を行っている。
 また、現地NGOの紹介により、地元出身のDr.Sadia(サディア)、Ms.Beena(ビーナ)の二人の女性がスタッフに加わった。より被災者に近い目線での支援を心がけ、被災者住民からも厚い信頼を勝ち得ている。
 バラーコットでは、近郊の主要都市や周辺村落の医療機能が回復しつつあることから、患者数は減少傾向にあり、30日にはムザファラバードの二ヵ所の主要医療機関を訪問し、患者の今後の受入れ体制について協議をした。

<バラーコット仮設診療所における診察者数>
  5歳以上 5歳未満 応急手当/
処置
男性 女性 小計 男性 女性 小計
10/14 38 25 63        
10/15 53 45 98        
10/16 50 73 123     14  
10/17 77 84 161        
10/18 69 111 180     21 12
10/19 65 81 146     22 18
10/20 82 121 203     33 20
10/21 108 106 214 23 13 36 15
10/22 67 90 157 7 5 12 16
10/23 48 47 95 9 9 18 15
10/24 49 49 98 6 7 13 12
10/25 44 85 129 10 6 16 14
10/27 58 60 118 9 8 17 11
10/28 21 37 58 3 4 7 11
総合計 829 1,014 1,843     209 144

<チーム構成>
(パキスタン・AMDAクエッタ事務所からの派遣者)
10月9日〜現在 佐伯美苗(さえき みな)
調整員 女性AMDA本部 岡山市在住 
10月9日〜24日  Dr.Zardana WARDAK/ザルダナ・ワルダック
        産婦人科医 女性 AMDAクエッタ事務所
10月9日〜現在 Ghulam RAZA/グラム・ラザ 調整員 男性 AMDAクエッタ事務所
10月14日〜現在 原口珠代(はらぐち たまよ)
        看護師 女性 AMDAクエッタ事務所 鹿児島県出身
(日本からの派遣者)
10月10日〜現在 吉川勝貴(きっかわ かつたか)
        調整員 男性 AMDAクエッタ事務所 神奈川県出身
10月14日〜現在 則岡美保子(のりおか みほこ)
        麻酔科医 女性 大阪府高槻市在住
10月14日〜21日 薮谷亨(やぶたに あきら)
        医師 男性 聖隷三方原病院勤務 静岡県浜松市在住 
10月14日〜24日 山田裕子(やまだ ゆうこ)
        看護師 女性 滋賀県草津市在住
10月28日〜現在 石沢睦夫(いしざわ むつお)調整員 男性 広島県在住
10月28日〜現在 上住純子(うえずみ じゅんこ)
        看護師 女性 愛染橋病院勤務 大阪府堺市在住
(AMDA支部からの派遣者)
10月12日〜24日<AMDAネパール支部 第1陣>外科医 男性/整形外科医 男性
10月15日〜27日 <AMDAバングラデッシュ支部> 一般医 男性 2人
10月18日〜現在 <AMDAインドネシア支部> 麻酔科医 男性 2人
10月27日〜現在 <AMDAネパール支部 第2陣>一般医 男性/調整員 男性
※AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長
(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor
http://www.baqai.edu.pk/)が医療支援チームを派遣、ムザファラバードで活動

【概要】
10月8日、パキスタン北部を突如襲ったM7.6の地震により、同国北部を中心に死者5万5千人以上、負傷者7万8千人ともいわれる甚大な被害が出ている。(28日パキスタン政府発表)
AMDAでは、地震発生の翌日9日より、パキスタン国内でアフガン難民支援事業を展開しているクエッタ事務所から、日本人調整員、現地人医師、調整員各1人を首都イスラマバードに派遣、さらにAMDAネパール・バングラデッシュ・インドネシアの各国支部、そしてAMDA本部より、医師・看護師・調整員を派遣し、困窮する地元医療ニーズに対応している。これまでAMDA各支部からの派遣者を合わせ累計18人の医療従事者・調整員で活動を実施。
現在イスラマバードから北およそ100Kmに位置するマンセラ及びアボッタバードに拠点を設け、アザッド・カシミール特別州(Azad Kashmir)との州境にある周辺村落にて仮設診療所を設置し支援事業を展開、さらにパキスタン国内の姉妹団体であるハムダード医科大学との連携のもと、マンセラにある政府系救急病院への医療従事者の派遣事業を行っている。

【実施協力団体】ハムダード医科大学
【ご協力】現地NGO AGAHI(マンセラで教育分野の事業を実施)



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動11
 
2005年10月27日

 AMDAは、医療支援活動の期間を、当初の二週間から一ヵ月に延長したことに伴い、看護師と調整員各一人の追加派遣を決定した。
 AMDA多国籍医師団は、マンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)とマンセラから東約40km、アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードやガリハビブーラに近い、バラーコット(*)で、支援活動を継続している。バラーコットの小学校に設置された仮設診療所では、宗教上及び部族社会のしきたりに配慮して、女性医師は女性患者を、男性医師は男性患者を診療している。マンセラの政府系病院(Government Emergency Hospital)でも引き続き医療活動を行っている。
(*)バラーコット:Barar KotまたはBrar Kotと表記され、ブラールコット、ブラーコットとも呼ばれている。人口約4,000人。Balakotとは異なる。

【追加派遣】
上住純子(うえずみ じゅんこ) 看護師 女性
 愛染橋病院勤務(大阪市) 大阪府堺市在住
 これまでのAMDAでの活動経験―AMDAネパール子ども病院運営支援事業、アフガン難民支援事業
石沢睦夫(いしざわ むつお)  調整員
 元陸上自衛隊一等陸佐   広島市在住 男性
 これまでのAMDAでの活動経験―東ティモール避難民支援、スリランカ医療和平事業、スマトラ島沖大地震・津波緊急救援
出発日:10月28日11:45 関西空港発 TG623 バンコク経由
       29日11:50(日本時間15:50)イスラマバード着

【派遣者】
則岡美保子(のりおか みほこ)医師 女性 大阪府高槻市在住
薮谷 亨 (やぶたに あきら) 医師 男性 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市) 10月21日帰国
山田裕子(やまだ ゆうこ)  看護師 女性 滋賀県草津市在住 10月24日帰国
原口珠代(はらぐち たまよ) 看護師 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 女性 鹿児島県出身
佐伯美苗(さえき みな)   調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか)調整員 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
<AMDAネパール支部>   外科医・男性/整形外科医・男性 10月24日帰国
<AMDAインドネシア支部>  麻酔科医・男性/麻酔科医・男性
<AMDAバングラデシュ支部> 一般医・男性/一般医・男性
<AMDAパキスタン・クエッタ事務所> 産婦人科医・女性/調整員・男性

*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣

【実施協力団体】ハムダード医科大学

【ご協力】株式会社山田養蜂場様



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動10
 
2005年10月22日

 AMDA多国籍医師団は、引き続きマンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)とマンセラから東約40km、アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードやガリハビブーラに近い、バラーコット(*)で、支援活動を実施している。
 バラーコットの小学校に設置された仮設診療所では、宗教上及び部族社会のしきたりに配慮して、女性医師は女性患者を、男性医師は男性患者を診療している。
 マンセラの政府系病院(Government Emergency Hospital)でも継続して医療活動を行っている。
 なお、被害の甚大さを鑑み、AMDAは医療支援活動の期間を、当初の二週間から一ヵ月に延長することを決定した。
(*)バラーコット:
     Barar KotまたはBrar Kotと表記され、ブラールコット、ブラーコットとも呼ばれている。
     人口約4,000人。Balakotとは異なる

<バラーコットでの診察人数>
  5歳以上 5歳未満 応急手当/
処置
男性 女性 小計 男性 女性 小計
10/14 38 25 63
10/15 53 45 98
10/16 50 73 123 14
10/17 77 84 161
10/18 69 111 180 21 12
10/19 65 81 146 22 18
10/20 82 121 203 33 20

<主な疾患など>
外科系に加えて、肺炎など呼吸器系や下痢症をはじめとする消化器系、皮膚疾患が増えてきている。寒暖の差が激しく乾燥した気候であること、災害発生後の衛生環境の悪化が原因として考えられる。
また、診察人数に占める5歳未満の小児は、約11〜16%(日により異なる)となっている。

【派遣者】
則岡美保子(のりおか みほこ) 医師  女性 大阪府高槻市在住
薮谷 亨 (やぶたに あきら)  医師  男性
   聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)10月21日帰国
山田裕子(やまだ ゆうこ)    看護師 女性
   滋賀県草津市在住 10月24日帰国予定
原口珠代(はらぐち たまよ)  看護師
   AMDAパキスタン・クエッタ事務所 鹿児島県出身
佐伯美苗(さえき みな)    調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員
   AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
<AMDAネパール支部>外科医・男性/整形外科医・男性
<AMDAインドネシア支部>麻酔科医・男性/麻酔科医・男性
<AMDAバングラデシュ支部> 一般医・男性/一般医・男性
<AMDAパキスタン・クエッタ事務所> 産婦人科医・女性/調整員・男性
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣
【実施協力団体】ハムダード医科大学



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動9
 
2005年10月16日

 14日に続き、15日もバラーコットにて診療活動実施。男性53人、女性45人を診療。外科的疾患に加えて、女性患者には、呼吸器疾患や胃腸系疾患がやや目立った。これは、地震によるストレスも遠因となっていると推測される。当地は女性の外出が本来差し控えられる土地柄であることから、女性医療専門家を含む当医療チームの診療に関する情報が、口コミで伝わった結果、女性数人でまとまって一緒に来訪するというケースが増えている。
 また15日より、マンセラの政府系病院(Government Emergency Hospital)の要請により、整形外科医1人(Dr.Givinda、AMDAネパール)の同病院での医療活動が開始となった。15日イスラマバード着の、AMDAバングラデシュ支部からの医師2人のうち1人も、この後合流し同病院での医療活動に従事する。この病院は大学病院のような機能をもっており、救急医療部門に現在様々な医療支援を受け入れ、診療活動をおこなっている。
 現地被災地の人々の状況としては、伝統的な煉瓦造りの家屋は倒壊を免れているが、最近できた安いセメント式ブロック造りの家屋は倒壊したケースが多く見られ、一部残っていたとしても、崩れやすく危険であることから、外で寝泊りしている人々も多く見受けられる。現地は雷雨に見舞われることも有り、日中の汗ばむ程の気温と、朝夕の冷え込みの温度差は大きく、屋外での生活は厳しい。

【派遣者】
佐伯美苗(さえき みな)    調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
薮谷 亨(やぶたに あきら) 医師 男性 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)
則岡美保子(のりおか みほこ) 医師 女性 大阪府高槻市在住
山田裕子(やまだ ゆうこ) 看護師 女性 滋賀県草津市在住
原口珠代(はらぐち たまよ) 看護師 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 鹿児島県出身
<AMDAネパール支部> ブラーコットで活動中 外科医・男性/整形外科医・男性
<AMDAインドネシア支部> 日程調整中 麻酔科医・男性/麻酔科医・男性
<AMDAバングラデシュ支部> 15日イスラマバード着 一般医・男性/一般医・男性
<AMDAパキスタン・クエッタ事務所> ブラーコットで活動中 産婦人科医・女性/調整員・男性
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣
【実施協力団体】ハムダード医科大学



 
写真1
 
 
女性患者を診察する、ザルダナ・ワルダック医師
患者を診察する、AMDA多国籍医師団
 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動8
 
2005年10月15日

 10月14日、佐伯調整員、AMDAパキスタン・クエッタ事務所女性医師・調整員各一人、AMDAネパール支部医師二人とドライバー一人が、マンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)から東約40km、アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードに近い、バラーコット(人口約4,000人)で、診療活動を開始した。14日は、60人(内25人女性)を診察、外傷や打撲など外科的疾患が多かった。救援・復興作業は進んでおらず、倒壊家屋はそのままという状況にもかかわらず、医療チームの到着を心待ちにしていた人が多く、救援チームが到着後直ちに小学校を仮設診療所用に提供していただいたとのことである。
 今後は、宿泊施設などの関係で、拠点をマンセラの南にあるアボッタバードに置き、陸路で約3時間かけてバラーコットに向かい、朝9時から昼3時頃まで診療する予定である。引き続き女性医師は女性患者を専門に診察、男性医師は男性を担当する。
 14日日本を出発した日本人追加派遣者三人(薮谷医師・則岡医師・山田看護師)は、同夜(日本時間15日未明)イスラマバードに到着、15日マンセラに向かった。
 イスラマバードでAMDA多国籍医師団の受け入れと支援物資の購入に従事していた吉川調整員は、AMDAインターナショナルの姉妹団体で、パキスタン政府からの要請で活動しているハムダード医科大学の現地チームとマンセラで合流した。同大学の現地チームは医師二人と数名のボランティアで構成され、パキスタン政府管轄の救急病院で診療活動に従事している。
 また、14日、先発チームからの支援要請を受け新たに、AMDAパキスタン・クエッタ事務所から原口看護師をバラーコットに派遣するとともに、不足している医薬品など20箱をクエッタより空輸した。

【追加派遣】
原口珠代(はらぐち たまよ)看護師 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 女性  鹿児島県出身
【派遣者】
佐伯美苗(さえき みな)      調整員  AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員  AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
薮谷 亨 (やぶたに あきら)   医師    男性 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)
則岡美保子(のりおか みほこ) 医師   女性 大阪府高槻市在住
山田裕子(やまだ ゆうこ)     看護師  女性 滋賀県草津市在住
<AMDAネパール支部>  バラーコットで活動中
Dr. Yogendra Prasad Singh ヨゲンドラ・プラサッド・シン 外科医 男性
Dr. Govinda K. C.     ゴビンダ K. C.     整形外科医  男性
<AMDAインドネシア支部>  日程調整中
Dr. Mahendratama Purnama Adhi マヒンドラタマ・パーナマ・アディヒ 麻酔科医  男性
Dr. Iryawan Idris       イルヤワン・イドリス 麻酔科医  男性
<AMDAバングラデシュ支部> 日程調整中
Dr. A.K.M. Golam Hasnaine A.K.M. ゴラム・ハスナイン 一般医  男性
Dr. Zubair Ahmed      ズバイル・アーメッド    一般医  男性
<AMDAパキスタン・クエッタ事務所>  バラーコットで活動中
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性
Ghulam Raza    グラム・ラザ     調整員   男性
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動7
 
2005年10月14日

 本日10月14日午後、日本人追加派遣者3人(薮谷亨医師・則岡美保子医師・山田裕子看護師)が、被災地に向け出発した(イスラマバード着21:05(日本時間15日01:05)。
 AMDA多国籍医師団は、イスラマバードでの資機材や医薬品などの購入を終え、13日マンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)へ向かった。マンセラまで約4時間陸路で進み、さらにそこから東へ30km、アザド・カシミール特別州との州境に位置する、Brar Kot(ブラーコット)という町で、医療支援が求められていることを確認、事業を立ち上げることとなった。町には小規模な医療チームは活動していたものの、女性医療職の不足から、女性に対して医療提供がなされておらず、主に女性を対象としたメディカルキャンプの設営を決定した。思いがけない女性医療チームの到着は、町をあげての歓迎となり、ただちに学校をクリニックとして提供していただくこととなった。

【派遣者】
佐伯美苗  調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴  調整員 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
薮谷 亨   医師  男性 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)
則岡美保子 医師  女性 大阪府高槻市在住
山田裕子  看護師 女性 滋賀県草津市在住
<AMDAネパール支部>  ブラーコットで活動中
Dr. Yogendra Prasad Singh ヨゲンドラ・プラサッド・シン 外科医 男性
Dr. Govinda K. C.     ゴビンダ K. C.     整形外科医  男性
<AMDAインドネシア支部>  日程調整中
Dr. Mahendratama Purnama Adhi マヒンドラタマ・パーナマ・アディヒ 麻酔科医  男性
Dr. Iryawan Idris       イルヤワン・イドリス 麻酔科医  男性
<AMDAバングラデシュ支部> 日程調整中
Dr. A.K.M. Golam Hasnaine A.K.M. ゴラム・ハスナイン 一般医  男性
Dr. Zubair Ahmed      ズバイル・アーメッド    一般医  男性
<AMDAパキスタン・クエッタ事務所>  ブラーコットで活動中
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性
Ghulam Raza    グラム・ラザ     調整員   男性
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動6
 
2005年10月13日

 AMDAインターナショナルの姉妹団体であるハムダード大学との連携が決定した。ハムダード大学は現在、震源地に近く大きな被害が伝えられているマンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)に30名余りで構成される医療チームを派遣し、医療活動を既に行っている。AMDA多国籍医師団はハムダード大学チームと現地で合流し、医療活動を行うこととなった。
 ハムダード大学及び同財団の創設者である故モハマッド・サイド氏は、AMDAインターナショナルの名誉顧問であった。
 AMDAネパール支部はイスラマバードに13日予定通り到着、先発チームと合流した。

 【日本から追加派遣】
   日程 :10月14日 パキスタン航空PK853便
成田発14:00 イスラマバード着21:05(日本時間15日01:05)
   派遣者:薮谷 亨(やぶたに あきら)   医師    聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)
       則岡美保子(のりおか みほこ) 医師    大阪府高槻市在住
       山田裕子(やまだ ゆうこ)    看護師   滋賀県草津市在住
【追加派遣】
<AMDAネパール支部>    10月13日イスラマバード到着
Dr. Yogendra Prasad Singh   ヨゲンドラ・プラサッド・シン    外科医   男性
Dr. Govinda K. C.       ゴビンダ K. C.           整形外科医  男性
<AMDAインドネシア支部>  日程調整中
Dr. Mahendratama Purnama Adhi マヒンドラタマ・パーナマ・アディヒ 麻酔科医  男性
Dr. Iryawan Idris       イルヤワン・イドリス        麻酔科医  男性
<AMDAバングラデシュ支部> 日程調整中
Dr. A.K.M. Golam Hasnaine A.K.M. ゴラム・ハスナイン      一般医  男性
   Dr. Zubair Ahmed       ズバイル・アーメッド         一般医  男性
【先発チーム】
佐伯美苗(さえき みな)    調整員  AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員  AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
Ghulam Raza    グラム・ラザ     調整員   男性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣

【ご協力】株式会社フェリシモ 地球村の基金



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動5
 
2005年10月12日

 10月11日、緊急救援チームは震源地に近く大きな被害が伝えられているマンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)に入った。マンセラ県行政当局と今後の援助活動に関する協議を行い、医療支援が行き届いていない周辺無医村で、巡回診療など保健医療支援の実施を決定した。これに伴い、本日12日、医薬品と救援物資の調達を開始した。
 宗教的に制約の多い被災地で保健医療支援をスムーズに実施するため、現地からの強い要請である女性医師二人(則岡美保子医師、ザルダナ・ワルダック医師)の派遣が含まれている。なお、現地は現在ラマダン(断食月)中のため支援物資の購入が困難な状況で、吉川調整員はイスラマバードでアムダ多国籍医師団の受け入れと救援物資の調達に従事している。
 また、日本から医師二人と看護師一人の追加派遣を決定した。

【日本から追加派遣】
日程 :10月14日 パキスタン航空PK853便
     成田発14:00 イスラマバード着21:05(日本時間15日01:05)
派遣者:薮谷 亨(やぶたに あきら)   医師 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)
     則岡美保子(のりおか みほこ) 医師    大阪府高槻市在住
     山田裕子(やまだ ゆうこ)     看護師   滋賀県草津市在住

【追加派遣】
<AMDAネパール支部> 10月13日イスラマバード到着予定
Dr. Yogendra Prasad Singh ヨゲンドラ・プラサッド・シン 外科医 男性
Dr. Govinda K. C.         ゴビンダ K.   整形外科医  男性
<AMDAインドネシア支部> 日程調整中
Dr. Mahendratama Purnama Adhi マヒンドラタマ・パーナマ・アディヒ 麻酔科医  男性
Dr. Iryawan Idris              イルヤワン・イドリス   麻酔科医  男性
<AMDAバングラデシュ支部> 日程調整中
Dr. A.K.M. Golam Hasnaine A.K.M. ゴラム・ハスナイン 一般医  男性
Dr. Zubair Ahmed       ズバイル・アーメッド       一般医  男性

【先発チーム】
佐伯美苗(さえき みな)    調整員  AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員  AMDAパキスタン・クエッタ事務所  男性 神奈川県出身
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
Ghulam Raza    グラム・ラザ     調整員   男性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動4
 
2005年10月11日

 日本から派遣された吉川調整員は、10月10日(日本時間11日未明)イスラマバードに到着し先発チームと合流した。11日、先発チームは震源地に近く大きな被害が伝えられているマンセラ(首都イスラマバード北部約100km)に入った。被害状況や支援ニーズの調査後、緊急救援物資の配布とともに、女性であるザルダナ・ワルダック医師を中心に、宗教的に制約のある被災地での医療支援活動を予定している。
 AMDA多国籍医師団として追加派遣を決定し、インドネシア・ネパール・バングラデシュ各AMDA支部から医療従事者を派遣する。

【先発チーム】
佐伯美苗  調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴  調整員 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
Ghulam Raza      グラム・ラザ     調整員     男性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所

*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを派遣

【追加派遣】
<AMDAネパール支部>
10月13日イスラマバード到着予定
Dr. Yogendra Prasad Singh ヨゲンドラ・プラサッド・シン 外科医 男性
Dr. Govinda K. C.     ゴビンダ K. C.        整形外科医  男性
<AMDAインドネシア支部>
日程調整中
Dr. Mahendratama Purnama Adhi マヒンドラタマ・パーナマ・アディヒ 麻酔科医  男性
Dr. Iryawan Idris       イルヤワン・イドリス  麻酔科医  男性
<AMDAバングラデシュ支部>
日程調整中
Dr. A.K.M. Golam Hasnaine A.K.M. ゴラム・ハスナイン  一般医  男性



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動3
 
2005年10月10日

  パキスタン・クエッタから派遣された支援チームは、10月9日夜イスラマバードに到着した。現地行政機関を訪問し、被害状況や支援ニーズの調査活動を実施している。緊急救援物資の配布とともに、女性であるザルダナ・ワルダック医師を中心に、宗教的に制約のある被災地での医療支援活動を予定している。
  吉川調整員は、本日成田空港を出発し、イスラマバード到着(21:05 日本時間11日01:05)後、先発チームと合流する。
  また、AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長(Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/)が、医療支援チームを10日派遣することを決定した。
  AMDA多国籍医師団として、本部とパキスタンの他、インドネシア・ネパール・バングラデシュ各AMDA支部から医療従事者を派遣する予定で最終調整を行っている。

【パキスタン・クエッタから派遣】
佐伯美苗(さえき みな) 調整員  AMDA本部職員 女性 岡山市在住
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワーダク 産婦人科医 女性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所
Ghulam Raza      グラム・ラザ    調整員 男性 AMDAパキスタン・クエッタ事務所

【日本から派遣】
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員 男性 神奈川県出身 AMDAパキスタン・クエッタ事務所

【ご協力】
ネットワーク『地球村』
株式会社エイチ・アイ・エス トラベルワンダーランド新宿本社営業所



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動2
 
2005年10月9日

 パキスタン北部やインド北部を襲った地震で、パキスタン国軍の報道官は、死者が1万8,000人、負傷者が4万1,000人に達したと明らかにした。同報道官は、犠牲者はさらに増える恐れがあるとしている。
 AMDA は、AMDA多国籍医師団を編成し、緊急救援活動を実施することを決定した。AMDA多国籍医師団は、2004年12月のスマトラ島沖大地震・津波緊急救援時に本部と9ヵ国の支部で編成され、インドネシア・スリランカ・インドの被災地へ100人以上のスタッフを派遣した実績がある。

【パキスタン・クエッタから派遣】

10月9日(日)パキスタン航空PK352便
クエッタ発16:50(日本時間20:50)
イスラマバード着18:15(日本時間22:15)

佐伯美苗(さえき みな) 調整員  AMDA本部職員 女性 岡山市在住
Dr. Zardana Wardak ザルダナ・ワルダック 産婦人科医 女性
               AMDAパキスタン・クエッタ事務所
Ghulam Raza    グラム・ラザ    調整員 男性
               AMDAパキスタン・クエッタ事務所

【日本から派遣】

10月10日(月・祝)パキスタン航空PK853便
成田発14:00 イスラマバード着21:05(日本時間11日01:05)

吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員 男性 神奈川県出身
     AMDAパキスタン・クエッタ事務所(現在日本に一時帰国中)

なお現在、本部の他、パキスタン・インドネシア・ネパール・バングラデシュ各AMDA支部から医療従事者を派遣する予定で最終調整を行っている。



 
パキスタン北部地震に対する緊急救援活動を開始
 
2005年10月8日

 10月8日(土)現地時間8時50分(日本時間午後12時50分頃)、パキスタン北部でマグニチュード7.6(USGS発表)の地震が発生した。この地震によりパキスタン北部地域では、ビルの倒壊など地震による影響で、死者が1万8,000人、負傷者が約4万人に達したと一部で報道されている。また被害は同国内だけにとどまらず、隣接するインド・アフガニスタンでも被害の拡大が懸念されている。

 AMDAでは、この被害の甚大さを憂慮し、パキスタン・クエッタ事務所 (*1)から、ローカルスタッフで構成される支援チームの派遣を決定した。
 現在、日本より派遣されている佐伯美苗(AMDA本部職員)を中心に、支援チーム(調整員1名と医師1名予定)の派遣準備を進めている。編成され次第イスラマバード経由で被災現場へ向かう。
 なお、現地の状況によっては、AMDA本部から救援医療チームを派遣する予定である。

(*1)2001年10月の米英軍によるアフガニスタンへの空爆開始直後より、アフガン難民支援活動を開始。パキスタン・クエッタ近郊のアフガン新難民キャンプにおいて保健医療支援を実施。2004年3月、UNHCR主導で開始されたアフガン難民帰還事業の成果により、バロチスタン州内に6ヶ所あった新難民キャンプは閉鎖、約5万人のアフガン難民が無事母国へ帰還した。



 


 
 

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