2005年10月19日
AMDAは、10月5日から、ルイジアナ州ニューオリンズ市内で、第二期の支援活動を開始した。
10月2日に最大の被災地とされるニューオリンズ市内への帰還許可がおりたことを受け、ルイジアナ州在住の保志門看護師がニューオリンズ市内の調査を行った。辺り一面カビとゴミの腐敗臭が充満し、ハエや虫が飛び交う劣悪な衛生環境で、また、水害後の清掃作業の遅れや、帰還が一斉に始められたことによる清掃用具の不足が目立つとのことであった。
報告を元に、ニューオリンズ市セントバーナード(St.Bernard)地区などに多く住んでいるベトナム系アメリカ人を対象とした清掃用具の配布事業を決定した。ベトナム系アメリカ人の信者を多くもつ、メアリー・クイーンズ・ベトナム・チャーチ(Mary
Queens of Vietnam Church)と連携して配布作業を進めることとし、下記の日程で実施する。元々漁業と石油プラントを主要産業とする地域だが、被害の甚大さから多くの被災者は帰れずにいるか、帰宅したとしても、再建のメドがなかなかたたない生活を送っている。今後も継続的な支援が求められている。
日 時:10月19日 14:00(日本時間 20日04:00)
場 所:メアリー・クイーンズ・ベトナム・チャーチ
対 象:被災者約500世帯2,000人
配布物:手袋、マスク、防護服(清掃用)、ゴーグル
AMDAでは、ヒューストン市内での支援活動(第一期事業 9月6日〜17日)を実施するとともに、被災地での直接支援の可能性を検討していた。そのため第一期事業終了後も事業再開に向け調整員二人を米国内で待機させ、情報収集と調査活動を行い、今回の支援決定に至ったものである。
【第二期 緊急支援活動派遣者】
保志門澄江(ほしかど すみえ) AMDA登録看護師 ルイジアナ在住 沖縄県出身
安田寿哉(やすだ としや) AMDA調整員 広島県出身
【ご協力】
東京海上日動火災保険株式会社社員有志一同様 ミレアグループ社員有志一同様
生活協同組合連合会グリーンコープ連合様 グリーンコープ生活協同組合おおいた様
グリーンコープ生活協同組合おかやま様
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