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AMDA ハリケーン「カトリーナ」の被害に対する緊急救援活動
 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動8
 
2005年10月22日

 AMDAは、10月20日(日本時間21日)ニューオリンズ市内で、ベトナム系アメリカ人を対象とした清掃用具の配布を実施した。 物資配布の運営は、ベトナム系アメリカ人の信者を多くもつ、メアリー・クイーンズ・ベトナム・チャーチ(Mary Queens of Vietnam Church)が担当し、同教会の信者など約500世帯2,000人分の手袋、ゴーグル、防護服(清掃用)などを提供した。ルイジアナ州在住のベトナム系アメリカ人の多くは、漁業や水産加工業で生計を立てていて、居住区のあるセントバーナ(St.Bernard)地区やプラクミン地区(Plaquemines)は、ハリケーンのつめ跡が今なお大きく残っている。
 AMDAは、9月にテキサス州ヒューストン市で実施した第一期緊急支援活動時より、宗教的にも人種的にもマイノリティで、孤立した状態でサポートが行き届きにくいとされる、アジア系の方々への支援を行っている。

【第二期 緊急支援活動派遣者】
保志門澄江(ほしかど すみえ)
 AMDA登録看護師 ルイジアナ在住 沖縄県出身
安田寿哉(やすだ としや)
 AMDA調整員 広島県出身

【写真】
(上)AMDAが贈呈した防護服などを着用して、汚染された家具を運び出す被災者
(中)セントバーナード地区の被災した漁港
(下)プラクミン地区の被災の様子



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動7
 
2005年10月19日

 AMDAは、10月5日から、ルイジアナ州ニューオリンズ市内で、第二期の支援活動を開始した。
 10月2日に最大の被災地とされるニューオリンズ市内への帰還許可がおりたことを受け、ルイジアナ州在住の保志門看護師がニューオリンズ市内の調査を行った。辺り一面カビとゴミの腐敗臭が充満し、ハエや虫が飛び交う劣悪な衛生環境で、また、水害後の清掃作業の遅れや、帰還が一斉に始められたことによる清掃用具の不足が目立つとのことであった。
 報告を元に、ニューオリンズ市セントバーナード(St.Bernard)地区などに多く住んでいるベトナム系アメリカ人を対象とした清掃用具の配布事業を決定した。ベトナム系アメリカ人の信者を多くもつ、メアリー・クイーンズ・ベトナム・チャーチ(Mary Queens of Vietnam Church)と連携して配布作業を進めることとし、下記の日程で実施する。元々漁業と石油プラントを主要産業とする地域だが、被害の甚大さから多くの被災者は帰れずにいるか、帰宅したとしても、再建のメドがなかなかたたない生活を送っている。今後も継続的な支援が求められている。


日 時:10月19日 14:00(日本時間 20日04:00)
場 所:メアリー・クイーンズ・ベトナム・チャーチ
対 象:被災者約500世帯2,000人
配布物:手袋、マスク、防護服(清掃用)、ゴーグル

 AMDAでは、ヒューストン市内での支援活動(第一期事業 9月6日〜17日)を実施するとともに、被災地での直接支援の可能性を検討していた。そのため第一期事業終了後も事業再開に向け調整員二人を米国内で待機させ、情報収集と調査活動を行い、今回の支援決定に至ったものである。

【第二期 緊急支援活動派遣者】
保志門澄江(ほしかど すみえ) AMDA登録看護師 ルイジアナ在住  沖縄県出身
安田寿哉(やすだ としや)    AMDA調整員   広島県出身

【ご協力】
東京海上日動火災保険株式会社社員有志一同様 ミレアグループ社員有志一同様
生活協同組合連合会グリーンコープ連合様 グリーンコープ生活協同組合おおいた様
グリーンコープ生活協同組合おかやま様



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動6
 
2005年10月12日

 AMDAは、8月下旬に米国南部を襲った超大型ハリケーン「カトリーナ」被災者支援として、避難先の一地域であるテキサス州ヒューストン市内で、9月上旬〜下旬に義援金と物資の贈呈、及び調査を行った。
 このたび、第二期として、10月中旬〜下旬、被害が最も甚大とされるルイジアナ州ニューオリンズ市で、被災したベトナム系アメリカ人500世帯2,000人を対象予定として、生活再建に必要な資機材の輸送及び購入、清掃用具の配布を中心とした支援を開始することを決定した。
 現在、第一期の緊急支援活動にも従事した、保志門看護師と安田調整員が現地調査を再開している。

【第二期 緊急支援活動派遣者】
保志門澄江  AMDA登録看護師 ルイジアナ在住  沖縄県出身
安田寿哉   AMDA調整員   滞在先のニューヨークから派遣 広島県出身

【第一期 緊急支援活動】
期間・場所:9月6日〜17日  テキサス州ヒューストン市
派遣者:柳田展秀 AMDA本部職員・調整員/藤田真紀子 AMDA本部職員・調整員/高橋徳 デューク大学助教授・AMDA登録医師・在米/カースティン・リームズ 看護師・AMDAカナダ支部所属・在カナダ/保志門澄江/安田寿哉
支援内容:
1)The Salvation Army(サルべーション・アーミー 救世軍)
  運営避難所に滞在する被災者(アフリカ系アメリカ人)を対象とした義援金贈呈
2)Vietnamese Buddhist Dominican Sisters(ベトナミーズ・ドミニカン・シスターズ・ミッション)
  運営避難所に滞在する被災者(ベトナム系アメリカ人)を対象とした義援金の贈呈及び衣類、生活支援物資の提供
3)Vietnam Buddhist Center(ベトナム・ブディスト・センター)
  運営避難所に滞在する被災者(ベトナム系アメリカ人)を対象とした生活支援物資(炊飯器)の配布
帰国報告概要:
 ヒューストン市内では、FEMA(連邦危機管理庁)と州政府、そしてアメリカ赤十字、救世軍が連携し、数ヵ所の大型施設を避難所として被災者の受け入れを行っていた。大型避難所内には衣食住に関する基本的サービスはもちろん、総合病院さながらの病院コーナーが設置され、保健医療サービスを十分に受けることができる衛生的な環境が整っていた。さらにATMの設置、インターネットによる住居の手配や就職の斡旋、その他公共サービスの登録、手続きができるコーナーが設けられ、各自ができるだけ早く日常生活を取り戻せるような支援がなされていた。実際に新生活に踏み出そうとする人々には現金の支給もなされていた。
  従来の避難所での支援が緊急救援型支援であるのに対し、今回の米国での支援は、生活復興型支援といえる。



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動5
 
2005年9月15日

 AMDA支援チームは、テキサス州ヒューストン市で、被災者、医療従事者、行政機関や民間団体への聞き取り調査を引き続き行っている。その結果、新たに、当地では宗教的にも人種的にもマイノリティで、孤立した状態でサポートが行き届きにくいとされる、アジア系の方々への支援を実施することとし、ベトナミーズ・ドミニカン・シスターズ・ミッションへ義援金を贈呈した。また、ベトナム・ブディスト・センターへ、被災者が新生活を始めるのに必要とする炊飯器などの電化製品や生活物資(寝具他)の贈呈も予定している。

【帰国記者会見】
*日時が変更になりました
日時 :9月20日 13:00〜14:00
場所 :すこやか苑4階多目的ホール(AMDA本部隣接 岡山市楢津310−1)
報告者:
 柳田 展秀(帰国者)   AMDA本部職員 調整員
 藤田 真紀子(帰国者) AMDA本部職員 調整員
 菅波 茂          AMDA理事長

【派遣者】
保志門 澄江   看護師  在米
   9月11日より、調査活動を実施中
安田 寿哉    調整員  広島市在住  病院職員
   9月13日より、調査活動を実施中
柳田 展秀   AMDA本部職員 調整員   岡山市在住
   9月17日(日本時間)帰国予定
藤田 真紀子  AMDA本部職員 調整員   岡山市在住
   9月15日(日本時間)帰国予定
高橋 徳    医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
   活動終了
カースティン・リームズ 看護師  AMDAカナダ支部所属  在カナダ
   活動終了

【ご協力】
J.S.Foundation様  阿蘇製薬株式会社様



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動 写真
 
サルベーションアーミー(救世軍)への寄付の贈呈式
避難者にインタビューをする柳田調整員(右端)
報道陣の取材に応える藤田調整員(左)と後ろ姿の柳田調整員(9月6日、岡山駅新幹線ホーム)


 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動4
 
2005年9月13日

 AMDAは、現地に派遣したチームの報告を受け、9月16日(日本時間:17日)で支援活動を撤収することを決定した。
 テキサス州ヒューストン市のアストロドームを含む大規模避難所には、一時3万人とも伝えられる被災者が収容されたが、11日現在で7千人余りにまで急速に減少している。これは、被災者の到着直後から登録を行い、大規模避難所のみに集中しないよう、ハウジングオーソリティー(Housing Authority:行政機関や民間団体など20程度の団体で構成)が、搬送されてくる被災者を一般家庭や比較的小規模な避難所へ円滑に移動させたことによる。
 被災者、医療従事者、行政機関や民間団体への聞き取り調査などによると、大規模・小規模避難所ともに、被災者への食事や衣類、必要であれば医療サービスの提供がなされており、落ち着きを見せ始めている。被災地のニューオリンズに近いルイジアナ州バトンルージュやミシシッピ州でも同様で、支援体制は既に確立されている模様であった。よって、AMDAとしては、当地で優れた活動をしているサルベーションアーミー(救世軍 HP)への支援を決定し、9日義援金を贈呈した。
 また、被災地の状況を引き続き調査し、今後米国及び日本国内でも想定される都市型の災害に対する防災と緊急救援への教訓とすべく、調整員と看護師各一人を追加派遣することを決定した。

【派遣者】
保志門 澄江(ほしかど すみえ)   看護師  在米
 9月11日より、柳田、藤田両調整員、リームズ看護師とともに調査活動を実施中
安田 寿哉(やすだ としや)     調整員  広島市在住  病院職員
 9月13日(日本時間)ヒューストンへ向けて出発
柳田 展秀 (やなぎだ のぶひで) AMDA本部職員 調整員   岡山市在住
 9月17日(日本時間)帰国予定
藤田 真紀子(ふじた まきこ)   AMDA本部職員 調整員   岡山市在住
 9月15日(日本時間)帰国予定
高橋 徳(たかはし とく)医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授
 在米   活動終了
カースティン・リームズ       看護師  AMDAカナダ支部所属
 在カナダ 9月12日帰国



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動3
 
2005年9月9日

AMDA本部から派遣された柳田調整員と藤田調整員は、9月6日夕刻(日本時間:7日早朝)ヒューストン空港で高橋医師、リームズ看護師と合流し、ただちに支援活動を展開しているサルベーションアーミー(救世軍)と協議を行った。
その後、市内最大の避難所となっているアストロドームを中心に調査活動を開始した。また、AMDAカナダ支部のリームズ看護師は、ミシシッピ州での支援の可能性について調査を行った。 
報告によると、リライアントパーク((1)リライアントセンター(2)リライアントアリーナ(3)アストロドームの3ヵ所の避難所)全体で35,000人いたという避難者は、教会、知人や親戚の家への移動などにより、およそ7,200人に激減したとのことである。理由は、規律(門限など)がある避難所での生活に慣れない、感染症の発生などが伝えられている。 

【派遣者】
柳田展秀(やなぎだ のぶひで) AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験2005年9月5日:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)、
    新潟県中越地震支援活動(2004)、
    ハイチ洪水被害に対する緊急救援活動(2004) など
藤田真紀子(ふじた まきこ)  AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験:
    インド西部大地震緊急救援(2001)、
    ミャンマー「母と子のプライマリーヘルスケアプロジェクト」(2002〜2005)など
高橋徳(たかはし とく)医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)コソボ緊急救援(1999)、
    トルコ地震緊急救援(1999)
カースティン・リームズ     AMDAカナダ支部所属 看護師 在カナダ
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)



 
米南部ハリケーン「カトリーナ」緊急支援活動2
 
2005年9月5日

 報道によると、大型ハリケーン「カトリーナ」の犠牲者は数千人に上るとされている。
 AMDAでは、この被害の甚大さを憂慮し、本部(岡山市)より救援チームを派遣することを決定した。
 現在、在米AMDA医師、AMDAカナダ支部など関係者との協議を進めている。

【派遣者】
柳田展秀(やなぎだ のぶひで) AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)、
    新潟県中越地震支援活動(2004)、
    ハイチ洪水被害に対する緊急救援活動(2004) など
藤田真紀子(ふじた まきこ)  AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験:
    インド西部大地震緊急救援(2001)、
    ミャンマー「母と子のプライマリーヘルスケアプロジェクト」(2002〜2005)など
高橋徳(たかはし とく)医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)コソボ緊急救援(1999)、
    トルコ地震緊急救援(1999)
カースティン・リームズ     AMDAカナダ支部所属 看護師 在カナダ
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)

【派遣予定日】
9月6日(火)
*台風14号接近にともない、JR岡山駅の出発時刻を変更しました。
 <変更後>JR岡山駅      8:42発  のぞみ4号  新大阪経由
         JR関西空港駅 10:32着  はるか15号
関西空港    15:25発  ユナイテッド航空886便・378便
  サンフランシスコ経由
ヒューストン  17:05着(日本時間:9月7日(水)08:05)
*ヒューストン到着後、高橋医師及びリームズ看護師と合流し、被災者が搬送されている避難先で調査などを行う



 
ハリケーン「カトリーナ」の被害に対する緊急救援活動を開始
 
2005年9月3日

 米国を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の被害は、米国の自然災害史上最悪の規模とされている。
 AMDAでは、この被害の甚大さを憂慮し、本部(岡山市)より救援チームを派遣することを決定した。
 現在、在米AMDA医師、AMDAカナダ支部など関係者との協議を進めている。

【派遣者】
柳田展秀(やなぎだ のぶひで) AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)、
    新潟県中越地震支援活動(2004)、
    ハイチ洪水被害に対する緊急救援活動(2004) など
藤田真紀子(ふじた まきこ)  AMDA本部職員 調整員
  これまでのAMDAでの活動経験:
    インド西部大地震緊急救援(2001)、
    ミャンマー「母と子のプライマリーヘルスケアプロジェクト」(2002〜2005)など
高橋徳(たかはし とく)医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
  これまでのAMDAでの活動経験:
    スマトラ島沖地震・津波緊急救援活動(2005)コソボ緊急救援(1999)、
    トルコ地震緊急救援(1999)
Dr.Mike Seear AMDAカナダ支部所属 医師 在カナダ

【派遣予定日】
9月6日(火)
 JR岡山駅    11:42発  のぞみ52号  新大阪経由
 JR関西空港駅 13:31着  はるか27号
 関西空港    15:25発  ユナイテッド航空886便・378便
  サンフランシスコ経由
 ヒューストン  17:05着(日本時間:9月7日(水)08:05)
*ヒューストン到着後、高橋医師及びSeear医師と合流し、支援の遅れが特に深刻とされるルイジアナ州ニューオーリンズに向う予定



 


 
 

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