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AMDA 第2回沖縄平和賞受賞
 
第2回沖縄平和賞受賞
 
 
 特定非営利活動法人アムダは、第2回沖縄平和賞を受賞しました。
 沖縄平和賞は、沖縄県が2000年の九州・沖縄サミットを通して発信された平和を希求する「沖縄の心」を引き続き発信するとともに、広く世界に目を向けた恒久平和の創造に貢献するものとして、2001年12月、創設されました。
 授賞式および記念講演は、10月22日午後3時より、万国津梁館(沖縄県名護市)で開催されます。

沖縄平和賞選考委員会より、
「医療技術集団としての特定非営利活動法人AMDAのこれまでの世界的な活動は、専門知識と技術に特化し、AMDAが確固たる人道支援のあり方を確立してきたことを高く評価する。また、AMDA沖縄支部が1995年に設立され、その活動から今後も医療支援を必要としている世界の人々のために、沖縄から多くの人材が参加し、沖縄発の高い知識と技術に裏付けされた活動を通じ、地域の安定と人間の安全の確保に寄与するものである。」
とのコメントをいただきました。

 菅波茂理事長は、第一報を受けて下記のように語っています。

 沖縄から海外へ移住された方々の現地における共栄共存の歴史は、AMDAの理念である「多様性の共存」の成功モデルともいえ、多文化・多宗教・多民族の壁を越えた平和の証でしょう。AMDAの中南米での社会開発活動や緊急救援活動はこうした沖縄をルーツに持つ日系人の方々が中心となって活動しています。また、AMDA沖縄県支部(支部長:大仲 良一)からは、中南米での緊急救援の度に人材を派遣してもらっています。この受賞の喜びをを、中南米でのAMDAの人道支援活動に寄与してく
れている沖縄日系人スタッフとAMDA沖縄支部の皆さんと共に分かち合いたいと思います。
 また第二次世界大戦における沖縄戦での戦死者への敵味方を問わぬ慰霊として摩文仁の丘を築かれ、恒久平和を願っておられる沖縄県同様、AMDAも世界平和構築のために活動しています。AMDAは平和を「今日の家族の生活と明日の家族の希望が実現する状況」と定義しています。この平和を阻害する要因として戦争、災害そして貧困があります。これらの被害者を対象に、災害発生時や難民発生時の緊急救援活動や、世界14カ国において社会開発(保健医療支援活動)を行うことで、平和実現に日々努力しています。
 特にAMDAでは、「医療和平プロジェクト」として、アフガニスタン、旧ユーゴスラビア(現セルビア・モンテネグロ)、そして昨年からは20年間におよぶ内紛に停戦合意をしたばかりのスリランカに入り、敵対する双方に公平に医療支援を行う和平プロジェクトを行ってきました。
 世界中の人々が平和の掛け橋である「沖縄」を知っています。その沖縄がメッセージを出されることは非常に意義深いことであり、沖縄平和賞の理念に近づけるよう、国連NGOでもあるAMDAは、益々精進を重ねたいと考えます。

【沖縄平和賞】ホームページ http://www.pref.okinawa.jp/heiwasuishin/

【写真上:2001年1月 エルサルバドル大地震緊急救援プロジェクト AMMM(アムダ多国籍医師団)の一員として、現地で診療する比屋根勉医師(右) 下:2003〜2004年 スリランカ医療和平プロジェクト 巡回診療中のポーン・サンバス・パン医師(カンボジア人・左)】

 


 
 

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