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AMDA速報 スリランカ医療和平プロジェクト帰国報告記者会見
 
AMDAスリランカ医療和平プロジェクト帰国報告記者会見
 
 
2003年4月15日

 2002年2月、スリランカ政府はLTTEとの劇的な停戦合意を果たした。この和平を確固たるものにすべく、日本政府はノルウェー政府等の国際社会と協調して、積極的な和平プロセスに貢献することが期待されており、スリランカ和平の具現化にむけて積極外交を展開している。
  明石康・日本政府代表の要請を受けてAMDAは、国際社会の耳目が中東湾岸や朝鮮半島等に集まる中、スリランカの和平プロセスに医療NGOとして積極的に参画してきた。
  今年2月4日の第一次チーム派遣以来、派遣者は15名を超える。津曲医師は、3月13日から4月8日までスリランカに赴任し、地雷や多数の不発爆弾が散在し、毒蛇やマラリア蚊の生息する北部VAVNIA地域での巡回診療プロジェクトに従事した。また、男女差がほとんどなく識字率95%という国情を考慮した、タミル語・シンハラ語・英語併記による「AMDA健康新聞」発行プロジェクト開始に向け、3月14日から3月28日まで樋口まち子氏が現地調査のために赴任。南部低開発地域と北部双方での学校を拠点とする健康新聞発行のための事前準備を行った。また今後は現地の児童と県内の小学校児童との交流活動も視野に入れた活動を行う。
  今後直近の派遣予定としては、4月23日に、井上純子看護師(山口県)、山根達郎調整員(大阪府)の2名が関西空港より巡回診療プロジェクトに赴く。また「AMDA-AFOC顎顔面再建外科手術プロジェクト-スリランカ北部地域平和構築への外科系医療サービス貢献」部門として、鶴見大学歯学部口腔外科佐藤淳一医師が4月23日から5月3日、同大学の林和喜医師が5月4日から5月18日の期間スリランカに赴任する。

《帰国報告記者会見》

日時: 2003年4月16日(水) 午後3時から4時まで
会場: すこやか苑(岡山市楢津)4階 多目的ホール
報告者: 津曲兼司 医療法人アスカ会医師
      樋口まち子 岡山大学医学部保健学科助教授
      (AMDAグループ代表菅波茂も出席いたします)

* 医療和平 ―AMDAが提唱。紛争当事者の双方に中立人道の立場から、国際医療協力をもって紛争の緩衝を図り、和平プロセスに寄与する試み。過去例として、対立するアルバニア系・セルビア系双方への医療支援の実施(コソボ紛争)、ワクチン停戦(アフガニスタン)がある。

* AMDA健康新聞 ―AMDAが提唱する医療和平の方法論の一つ。紛争地における対立する勢力に対して、健康増進に不可欠な知識と和平推進に必要な情報を併せて提供する。スリランカにおいては学童に配布することにより、その家族及び地域住民に対しての情報ツールとなる。

【写真は、3月7日、南部地域の高校で学校検診を行なう岩永医師】

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