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今月の相談 (平成17年9月)
 

(1)NGO・NGO活動について
質問内容:最近、NGO・NPOという言葉をよく耳にするが、その違いは。
回答:NGOとは、国連などで政府以外の民間団体を指す名称として非政府組織(NGO)を使用したところからきている。一方、NPOとは営利を目的としない非営利の団体である。日本では、NPO法に基づいた法人をNPO法人というが、法人格を持っていなくてもNPOである、と回答した。

(1)NGO・NGO活動について
質問内容:NGO、NPO設立の動機、現状の問題点、将来動向、AMDAの活動内容について教えて欲しい。
回答:1970年代インドシナ難民支援〜湾岸危機〜阪神大震災〜イラクでの日本人拘束にいたる日本のNPO・NGOを取り巻くエポック的出来事を交えて変遷を説明した。また、問題点と将来動向については、「財源確保」「社会的評価」「危機管理」「自己責任」などに触れながら回答した。AMDAの活動内容については、まず、ホームページをご覧いただき、より関心をいだいた事項について再度問い合わせていただくように伝えた。

(4)国内ボランティア相談
質問内容:ベトナムの看護師を招へいし、研修を行いたいと考えている。近々、ベトナムへ行く機会があるが、どういった機関とコンタクトを取れば良いか。
回答:招へいの場合、最終的にビザの取得やその他の書類を準備する必要があるため、まず現地の日本大使館に連絡し、その手続き・方法についての情報を入手することが大事であると回答した。

(4)国内ボランティア相談
質問内容:総合学習の中の、「みんなが平和に暮らせるために何ができるか」という授業で自分たちのグループは、ニュースでその被害が報道されているハリケーン「カトリーナ」をテーマに選んだ。AMDAが緊急救援チームを派遣していることもインターネットで知った。自分たちに何ができるか教えてほしい。
回答:まず、現在の被災者への支援の状況について伝えた。アメリカ国内の教会などのNPOが被災者の支援に当たっていること、それが機能していることを伝えた。また、アメリカの団体のウェブサイトでは、金銭的な寄付、物資寄付、現地ボランティア活動、被災者/犠牲者のために祈ること、などが挙げられていると紹介した。
これらの情報を、指導の先生、他の生徒に伝え、何が出来るか考えてみてはどうかと提案した。

(5)インターン・就職相談
質問内容:開発途上国の医療や保健に興味があり、現地で働いてみたい。
回答:日本の各政府関係機関や国際機関、ボランティア団体で医療系の活動をしている団体についてインターネットの検索や国際協力関連の専門雑誌などで調べてみるよう回答した。

(6)スタディーツアー・海外でのボランティア相談
質問内容:東南アジアで、エイズ患者への治療・ケアに関するボランティアをしながら研修を行いたいと考えている。どのようにして、研修ができる可能性のある医療機関を探せば良いか。
回答:まず、エイズ患者のプライバシーなどを十分に考慮する必要があることを伝えた。これまで、知人を通じてコンタクトが取れている機関があるとのことだったので、そういったネットワークを通じて探すことが有効であると回答した。さらに、大学と関係のある国内の医療機関・医師でエイズに関わる方がいれば、そこから海外の機関の情報が得られることもあるとアドバイスした。

(6)スタディーツアー・海外でのボランティア相談
質問内容:<歯科医師> 4〜5日間ミャンマーを訪問し、病院で歯科に関する活動を希望している。ミャンマーの歯科医師免許の取得について教えて欲しい。
回答:通常、ミャンマーで外国人が治療を行うためには特別な許可を要すること、特に最近は政情が不安定になっているため外国人に対する規制がかなり厳しくなり、許可の取得はかなり困難であることを説明した。ただし、保健衛生教育、教育教材の作成など、予防歯科に関することであれば、活動できる可能性があるので、関心があれば再度連絡していただくようあわせて回答した。

(8)募金・寄付
質問内容:ある特定の疾患に関する医薬品が余っているが、寄贈できるところはあるか。
回答:現地での利用を考慮した場合、難しいと思われると回答した上で、他の医療関係の団体へ尋ねてみることも勧めた。

(11)開発教育
質問内容:日本語学校で、留学生に日本語を教えているが、最近は「国際理解教育」の一環として、地元の中学生との交流授業も増えている。「国際理解教育」の必要性を強く感じるとともに、将来仕事としてかかわっていきたいという希望が芽生えた。どのようなことから始めたら良いか。
回答:「国際理解教育」について、関係団体のホームページと書籍を紹介し、在住されている県の国際交流協会へ関連の講座などが開催されていないか問い合わせてみてはどうかと回答した。

(13)外国事情
質問内容:世界のストリートチルドレンや障害者への支援について調べており、どういった支援方法があるのか教えて欲しい。
回答:最終的に自立できるようになることを目指して支援することが重要であり、教育や職業訓練の機会の提供などもその中に含まれる。また、大きな課題となるが、都市のインフォーマルセクターは、より良い生活求めて農村から出てきている人が多いため、農村での生活基盤を整備するということも、根本的な課題解決への支援となり得る、と回答した。

(14)その他
質問内容:英語が話せる医師を紹介して欲しい。
回答:日本在住の日本語を理解できない方々への支援として、電話で各国語により、言葉の通じる医療機関の紹介や医療福祉制度など医療情報の提供を行っている団体を紹介した。



 


 
 

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