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 AMDAジャーナル(html版)

自然災害が猛威 今年も甚大な被害(2018/12発行ダイジェストNo.51)

公開日:2019年01月03日
 

 

西日本豪雨 被災地に息の長い見守りを

広報担当参与・今井康人

モンゴル元保健副大臣から送られた100足のソックスを
受け取る片岡総社市長(左)

岡山県内で死者・行方不明者64人が出た西日本豪雨は、12月6日で被災から5カ月となりました。甚大な浸水被害を受けた倉敷市では復興に向け、住民と懇談会を始めていますが、なお数十人の住民が避難所生活を強いられています。被災後の体調悪化による「災害関連死」も出ており、冬場の寒さ対策を含め、きめ細かい対策が求められています。

倉敷市災害ボランティアセンターによると、同市真備町地区ではこれまで延べ5万8千人のボランティアが計3千件の依頼を完了させてきました。参加者は7月15日に最多の2,300人にのぼったものの、9月にはピーク時の三分の一以下の700〜100人台に減少しています。

同センターは「ニーズは今も変わらない。できる限り協力してほしい」と呼び掛けていますが、依然、被災者の要請に十分、応じきれておらず、今も片づけが手つかずの家屋が残っています。

岡山県は「晴れの国」と呼ばれています。降雨量1ミリ未満の日数が全国の県庁所在地で最も多く、瀬戸大橋が開通した1988年の翌年から観光や農産物をPRするためのキャッチフレーズとして使われるようになりました。

それから30年という月日の経過とともに「晴れの国」は被災が少ないというイメージが行政や住民の心に染み込み、油断となったのかもしれません。「災害はいつ、どこで起きるか分からない」−。この言葉をあらためて胸に強く刻むとともに、AMDAをはじめ皆様方の被災地への息の長い見守りが欠かせません。

 

北海道胆振東部地震 緊急支援活動に参加して

AMDA本部職員 三宅孝士・赤磐市役所より出向中

避難者から話を聞くAMDA調整員

発災翌日(9月7日)空路北海道入りし、レンタカーにて最大震度7を記録した厚真町に入り、AMDA支援農家のボランティアさん5名との炊き出し及び夜間対応が必要と思われる厚真中央小学校の避難所への看護師の夜間対応を行いました。

炊き出しでは、避難者の方から「わざわざ岡山から来てくれたん?美味しかったよ。」と喜んでいただきました。

避難所では、当初、避難者・避難所運営者共に疲れがみえる中、夜間に医療専門職が常駐する形をとることで、双方から「安心できる。」「落ち着いて運営ができる。」と幾ばくかの安心感を持っていただくことができたようで、非常にうれしかったです。

夜間対応を地元の団体に引き継いで当地を去る時、仮設住宅の建設が決まりました。まだまだこれから復旧・復興へ向けて長い日々が続きます。今後とも遠く岡山の地から経過を見守りたいと思います。

 

大阪北部地震 緊急救援チームが現地入り

プロジェクトオフィサー 神倉裕太郎
6月18日7時58分大阪府北部で地震が発生、同日AMDA職員2名が現地入り、最大震度6弱を観測した大阪府高槻市と茨木市の計6か所の避難所で巡回調査を行いました。

避難者の方からは、慣れない環境で寝られずに夜を過ごしたという声も耳にしました。地元の医療機関が立ち上がっていたことと、保健師による巡回も行われていたことから、支援ニーズはないと判断しましたが、今後もあらゆる災害に対し迅速に対応していくAMDAでありたいと思っています。
 
    •  2018

 
 
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