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 AMDAジャーナル(html版)

2017年度年次報告 平和構築 難民支援事業 緊急支援(2018/7発行)

公開日:2018年08月31日
 

ロヒンギャ難民医療支援活動

◇実施場所 バングラデシュ・コックスバザール県 ウキヤ地区クトゥパロン難民キャンプ
◇実施時期 2017年10月〜継続中

◇派遣者
橋本千明/看護師・調整員/AMDA本部職員、米田哲/医師/AMDA ERネットワーク登録メンバー、菅波茂/医師/AMDAグループ代表、山本太郎/医師/長崎大学熱帯医学研究所、野口幸洋/調整員/NPO法人TMAT、アリ・カダール/医師/UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)、ヨゼフ・ファスムス/医師/UNRWA、押谷晴美/看護師/AMDA ERネットワーク登録メンバー、竹谷和子/調整員/AMDAボランティアセンター事務局長
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
AMDA本部、AMDAバングラデシュ支部、日本バングラデシュ友好病院

◇受益者数 延べ16,020人(2017年度)
◇受益者の声
「誰かに襲われるという恐怖から解放され、家族と安全に暮らせる環境がありがたい、ここバングラデシュに避難してきてよかった。」

◇事業内容
2017年8月末以降、ミャンマーから隣国のバングラデシュに逃れるイスラム系少数民族・ロヒンギャ難民は増加の一途を辿っており、以前からバングラデシュに住む難民20万人と合わせると、約90万人と推定されている(2018年3月18日国連高等難民弁務官発表)。難民キャンプでは、収容能力を大幅に超える人数が、限られた範囲で生活しており、キャンプ内の水や衛生環境などの基本的な支援が不十分な状況が続いている。

AMDAは、上記状況を受け、AMDAバングラデシュ支部と日本バングラデシュ友好病院と共にロヒンギャ難民に対し1年間の医療支援活動を決定。2017年10月に難民キャンプ内に診療所を開設以降、AMDAバングラデシュ支部より医療チームを構成し、常に10名前後のスタッフが現地で無料診療と医薬品の提供を行っている。1日あたり平均120名前後の患者が受診している。

AMDAからも2017年11月に、難民キャンプに本部の看護師兼調整員を派遣。続いて3月までに他団体の協力を得て、菅波AMDAグループ代表を含め計9人を派遣した。12月に派遣された米田医師は、一緒に活動したことのあるAMDAバングラデシュ支部のスタッフがこの支援活動を始めたことを知り参加を希望。現地支部の責任の下、患者の診療を行った。

また2018年2月には、パレスチナ難民の保護と支援を目的に設立されたUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)とAMDAは連携協力協定を締結し、難民として育ち支援を受けてきたからこそロヒンギャ難民を支援したいと、UNRWA医師2人もこの活動に参加した。同時期に日本からも押谷看護師が派遣され、難民の方より「誰かに襲われるという恐怖から解放され、家族と安全に暮らせる環境がありがたい、ここバングラデシュに避難してきてよかった」と心境を伺った。

 
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    •  ロヒンギャ難民支援

 
 
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