ルワンダ学校保健・健診と第1回シンポジウム開催(2020/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ルワンダ学校保健・健診と第1回シンポジウム開催(2020/1発行ジャーナル冬号)

プロジェクトオフィサー 橋本 千明

 

ルワンダの小学生を診察する頼藤医師

アフリカのルワンダはアフリカ中部の小国ながら1,200万人の人口を有するアフリカで最も人口密度の高い国で、急速な発展を遂げながらも今、大きく変わろうとしています。

AMDAは1994年にルワンダ難民支援に対する緊急医療支援チームを派遣。その時にAMDAチームと出会い通訳として共に活動したルワンダ人のマリールイズ氏が、後に日本で「NPO法人ルワンダの教育を考える会」を運営し、ルワンダで学校を始めました。

2015年にAMDAに対して学校保健の知識・技術移転への支援要請があり、最初にルワンダの地方公立病院の院長であった[pagebreak]ルワンダ人医師、カリオペ氏を岡山県の助成を受けて招へい。知識・技術を自国に持ち帰り、マリールイズ氏の運営するウムチョムイーザ学園で試験的に学校健診を導入しました。学校保健の考え方そのものがないルワンダでの健診導入には関係者の理解を得ながら進める必要があるため、年に1日本(主に岡山)から小児科医師派遣し、カリオペ医師と共に活動しながらノウハウの普及、データ整理や予防教育への助言を行ってきました。日本人医師の派遣は、行政関係者、学校の校長先生やPTA、両親の理解を得やすくなるという利点もあります。

今年は9月15日から23日までカリオペ医師(長崎大学熱帯医学研究所留学中)、頼藤貴志医師(岡山大学大学院医歯薬総合研究科教授)、AMDA看護師の3人がルワンダ訪問し活動。

健診は、9〜10月にかけ現地ルワンダ人医師や看護師、日本から訪れたAMDAチームが段階的に実施、計4校で1323人に行いました。初めての試みとして第1回学校保健シンポジウムを行い、ルワンダの行政関係者、学校関係者、医療関係者、医学生を対象に日本の学校保健紹介を行い参加者からは「どうすれば多数の子どもたちの健診を効率よく実施できるのか」「早期発見したその後をどのようにすればよいか」など活発に質問が出ました。実際に健診を実施した学校の校長先生からは子どもたちの変化や健診の実際の様子が語られ、参加者は耳を傾けていました。