1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

AMDA設立までの歴史

 AMDA(設立当時の名称:アジア医師連絡協議会)が設立されたのは、1984年。活動の原点は、1979年のカンボジア難民に日本の医学生グループ、西日本アジア医学生連絡協議会から派遣された医師一人(菅波茂)と医学生二人の活動までさかのぼります。 


 カンボジア難民救援に世界中から援助団体が駆けつけている様子が日本のマスメディアで報道され、同じアジアの日本の動向が世界から注目されていました。 西日本アジア医学生連絡協議会とは、西日本の医科大学のアジアに関連するサークルの連絡会で、「同じアジアの医学生としてカンボジア難民にできることはないか」という各医科大学のサークルの代表の総意で、派遣された医師・医学生のチームでした。 しかし、実際にはまったく活動することができませんでした。

 カンボジアからタイに難民が流入しているという報道を頼りにタイに入ったチームは、キャンプの位置さえ知りませんでした。やっとキャンプにたどりついても、受け入れて活動させていれる受け皿がありませんでした。 当然歓迎されるものとしてカンボジアに赴いたにもかかわらず、まったく活動ができなかったというチームの報告は、西日本アジア医学生連絡協議会で驚きをもって迎えられました。

 情報と受け皿がなければ、善意だけでは何もできない・・・・・。それなら、と考えました。
医学生の時代にアジア各国の医学生と友人関係を広げて、情報収集や受け皿になってくれる拠点をつくればいい。その人間関係を活用すれば、将来アジアで医療協力活動ができるのではないか。

 夢は大きかったですが、初めの活動は地道なものでした。
 カンボジアを基点に、具体的な活動実績をあげ始めた日本の他のNGOを横目で見ながら、友人関係づくりのための国際会議を毎年続けて開催しました。1980年、アジアの医学生が将来の夢を語り合う場としてアジア医学生国際会議を開催。次いで、東日本アジア医学生連絡協議会の設立。西日本と東日本を統一したアジア医学生連絡協議会(AMSA)が活動を開始。そして、医師になった彼らの受け皿としてのアジア医師国際会議の開催。1984年AMDA設立。医師と医学生双方の国際会議を通じて、アジアの医師・医学生にネットワークも広がっていきました。

 
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