1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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西日本豪雨災害支援に参加しての思い、今後起こりうる災害へ向けて

公開日:2018年10月24日
 
緊急救援ネットワーク 看護師 山河 城春

AMDAチームが岡山県総社市および倉敷市で活動しているなか、災害発生後約2週間後から参加させていただくことになりました。当初は、総社市内避難所や、病院での活動を予定して、その挨拶をかね巡回中に、先にDWATで活動していた方から、避難所に避難している施設の夜勤の手が足りておらず、職員が睡眠時間をまともに取れていないという情報が入りました。

園公民館避難所に行くと、避難している施設は小規模多機能型ホームで、もともと利用されている高齢者の方や、今回、避難された方を含めて、職員が24時間対応を行なっておりました。施設には常駐夜勤スタッフはいないため、昼夜問わず活動している職員の、少しでも負担軽減になることを目的として、AMDAチームとして支援活動に入りました。主に夜勤対応のお手伝いをさせていただきましたところ、職員の方から睡眠時間が取れ、昼間に片付けなど行えるという言葉をいただきました。職員も被災されている状況の中、勤務負担の軽減は図れたのかなと思いました。

そんな中、避難されている高齢者の方で、陥入爪により炎症を起こしてしまっている方がいました。すぐに保健師チームと連携して、地域の病院へ受診手続きを行いました。処置後、包帯交換や、内服薬の状況観察、ご本人および家族の避難所から出たあとの対応を、保健師チームや、DWAT と何度も話し合ったりしながら協力して、ひとつのチームのように連携してケアに繋げていくことになりました。

被災地、避難所では、様々な支援団体や、医療団体を名乗って、被災者の目の前を駆け抜けるようにやってきます。動きも別々でした。しかも別の団体には、なかなか情報共有はされません。先ほど上げた例でも当初は、それぞれの団体の場所で、それぞれに、経緯を何度も伝えたりして情報共有をしていきました。やがて繋がりひとつのチームのようにーなれたのです。今後発生してしまう災害において、今回のように、いろいろな支援団体と密な協力体制を作り、連携していくことが、被災された方々のために繋がっていくことと思いました。


 
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