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マレーシア・サバ州:農村地域における新型コロナワクチン接種プログラムを応援

公開日:2021年12月08日
 
担当:岩尾 智子
 

サバ州農村部でのワクチン接種

10月初旬、AMDAは協力団体であるマーシーマレーシアにコロナ禍における現地の状況について伺いました。夏には新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖の影響で、生活に困窮する人たちが支援を求め「白旗」運動が盛んに行われていたものの、今は運動も収まり、感染者数もかなり減少しているという報告がありました。同時に、ボルネオ島に位置するサバ州の農村地域で行われている「新型コロナワクチン接種プログラム」について紹介があり、AMDAはこのプログラムに対する支援を決定しました。

 

各家を回る医療チーム

ワクチン接種についての説明をする医療チーム


他の州と比較すると貧困率の高いサバ州は、地域によって交通手段が限られています。会場まで行くことができないため、農村部に住む住民はワクチン接種を受けられず取り残される可能性もありました。村によっては、ジャングルを3時間ほど運転しなければならない地域もあります。マーシーマレーシアは、サバ州保健福祉部が主導する農村地域ワクチン接種プログラムを支援するため、同州ナバワン地区に医療チーム(看護師1名、ボランティアスタッフ5名)を約1か月間派遣し、同地区の20か所で367回分のワクチン接種を行いました。目標としていたサバ州の接種率が成人人口の80%に達したため、この支援活動は11月2日をもって終了しました。

 

ワクチン接種を行うマーシーマレーシア看護師

ワクチン接種会場

 

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