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AMDA中学高校生会によるオンラインフォーラムの報告

公開日:2021年03月17日
 
ボランティアセンター事務局長 竹谷 和子
「AMDA 平和構築プログラム:Online Forum for World Peace from Bangladesh and Japan」
 
 2021年2月28日、AMDA中学高校生会平和構築プログラム、オンラインによるバングラデシュと日本の学生による平和構築へのフォーラムを実施しました。


平和構築プログラムは元々スリランカの内戦後2011年から相対する3つの民族や宗教(シンハラ、タミル、ムスリム)の生徒たちを集めお互いを知る、理解するための交流プログラム(平和構築プログラム)を開催していました。2015年から4年間AMDA中学高校生会(中高生会)も現地を訪問し共に活動していましたが、2019年はスリランカでテロの問題で活動中止。2020年12月にバングラデシュを訪問し平和構築活動を展開する予定で準備を進めていました。バングラデシュを選んだ理由は洪水等自然災害が毎年多発している状況、宗教・文化が異なる状況でロヒンギャ難民の受け入れを行っている、AMDAの大切なパートナーとして活動を受け入れていただいたAMDAバングラデシュの協力です。
しかし、2020年新型コロナウイルス感染拡大等のため海外訪問ができなくなり、今回オンラインでのプログラムになりました。
AMDA中学高校生会(中高生会)から12名、バングラデシュからは10名の高校生、大学生が当日参加、まず全員が平和への思いを描き、その絵を使って自己紹介をした後、それぞれがバングラデシュと日本の国や文化などの紹介、そしてそれぞれの歴史をふまえての「平和」について共有しました。

          自己紹介(両国の学生たちが、平和の絵を描き、思いを伝える)

その他質疑応答の時間には好きな食べ物やおにぎりの作り方、新型コロナウイルス感染症の状況など様々な質問が飛び交い、お互いの国歌も歌うなど盛り上がる会になりました。
当日は全てのプログラムを英語で行いましたが、内容をより深く理解するために大学生山口さんと岡山在住のバングラデシュ人ソニアさんに通訳としてお手伝いいただきました。

発表の様子

ソニアさんのサポート














バングラデシュの学生からは「平和構築の成功は暴力的な紛争を阻止、防止するだけでなく社会内または国家間の不一致への対処の仕方を考える。人間の相互作用の部分で問題や意見の相違を認めながらも平和を維持したいという強い気持ちが大切である」と述べられました。
AMDA中学高校生会からプレゼンテーションの最後に「思いやりに満ちた世界、これを実現するのはかなり難しいこと。これを達成するためには行動を起こす。世界中の多くの人と積極的に交流し、自分たちの情報や文化、考え、何が起きているかを発信していくことが大切だ」と伝えました。この機会が今後の世界平和に繋がることを確信しました。

 

今回のフォーラム参加者からの感想の一部を紹介します。


常原 拓真(つねはら たくま:中高生会OB、当日司会者)
先日のオンライン平和構築プログラムに事前準備の翻訳等のサポートと当日の全体司会として参加させていただきました。各々が考える平和について絵を用いての発表や、広島の原爆についてのプレゼンを通して平和について考える意味や、各々の意見を尊重し多様な考え、広い視野を持つことの大切さを感じることができました。



鈴村 宙巧(すずむら そらえ)
僕はこの交流会で様々なことを学びました。外国の方々とだったのでとても不安でした。PowerPointを使ったプレゼンも、対面でできていなかったことも不安でした。練習を重ねいざ本番では予想以上にうまくいきました。英語は得意ではなくどちらかといえば苦手なほうですが翻訳などをしてくださったこともあり理解することができました。バングラデシュのプレゼンはとても分かりやすかったです。この国は自分の想像していた国とは全然違いました。お互いの国について知らないと平和構築なんてできないのでそういう意味でも今回の経験は重要だと感じました。今後このような機会があればぜひ参加したいです。

堀 愛渚(ほり あいな)
先ずコロナ渦でこのような会を開催していただき感謝しています。平和について一人一人の考えを発表するときに絵を描き説明したのもよかったです。バングラデシュの方のプレゼンはスライドやイラスト、写真があり分かりやすかったです。国を超え、互いに意見交換をする難しさもありましたが思いが伝わった時の喜びを感じることができました。このプログラムを通して得たものを今度は自分が発信していきたいです。
今回直接交流できる機会があれば参加したいです。ありがとうございました。

福寺 航大(ふくてら こうた)
今回の交流会は約2か月間全力で駆け抜けてきた成果を存分に発揮することができ、「顔の見える関係づくりを進める」という観点から非常に実りのあるものとなりました。当日が近づくにつれて緊張と共にわくわく感が増していきました。会を通してバングラデシュの高校生たちの積極性を感じ、我々と異なる文化・価値観の中で生活していることもひしひしと感じました。海外の同世代の人たちとのコミュニケーション、異文化に対する理解、そしてAMDA中高生会として2021年の活動を全力で取り組んでいきたいです。


太田 光瑠(おおた みつる)
今年は新型コロナウイルスにより現地に行って交流できなかったもののリモートという形でも交流できたことを本当にうれしく思います。正直はじまる前は不安で自分の英語や、自分の思いが伝わるか、心配でした。けれどもやってみて先ず強く感じたことは国が違っても平和の実現を願うことは変わらないということです。「自分が思う平和」について聞くと我々中高生で出た意見と共通することばかりでした。国は違ってもお互いを尊重しあい、手を取り合って生きる世界を願う気持ちが同じだということを知れたことが何よりうれしかったです。実際にあって交流することはできませんでしたがお互いの意見を言い合うことができて本当によかったです。自分の足で現地に行きより多くの人の意見を聞いてみたいです。


 
 
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