1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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第4回AMDA中学高校生会と高知県黒潮町中学生高校生との交流会

公開日:2020年11月11日
 
AMDAボランティアセンター事務局長 竹谷 和子

2017年より毎年、AMDA中学高校生会(以下、AMDA中高生会)が高知県黒潮町を訪問、地元の中学生・高校生と実施してきた交流会。今年は新型コロナウイルス感染防止対策として、10月24日、オンラインで行いました。
 

(向かって左画面、机上の後ろで松本敏郎黒潮町長
より開会のご挨拶)



交流会に際し、松本敏郎 黒潮町長より、「黒潮町とAMDAのご縁は、2015年の南海トラフ地震対応のための協力協定締結*以前に、黒潮町の中学生がAMDAに募金してくださったこと」とのご挨拶から始まりました。










AMDA中高生会からは、2019年に「復興グルメF-1大会」のボランティアバスで参加した宮城県南三陸町、気仙沼で見聞きし感じたこと、そして今年7月の熊本豪雨災害の支援活動に参加したAMDA看護師からの報告を発表しました。一方、黒潮町内から参加した佐賀中学校、大方中学校、大方高校からは各校で取り組んでいる防災活動などを中心に発表。大方高校が真剣に防災を取り組むべく町内の小学生たちに問いかけている「あなたが災害から守りたいもの・災害が起きても「これだけは残したい」と思うもの」という質問、この交流会の参加者にも問い、各校の代表からはそれぞれ考えた答えを発表しあいました。そして、この交流会に参加した中学生・高校生は、自分らの提案により、今後はSNS等も使って「顔が見える関係」を継続していく予定です。
 

交流会前、最後の確認をしている
AMDA中高生会メンバー

オンラインで交流している様子
(画面左側:黒潮町参加者、右側:AMDA中学高校生会
メンバー)















 

今回の交流会について黒潮町情報防災課 課長 徳廣誠司様よりメッセージをいただいております。ご紹介いたします。

第4回AMDA中学高校生会と高知県黒潮町中学生高校生との交流会

黒潮町情報防災課 課長徳廣 誠司
黒潮町では南海トラフ地震で全国一高い津波の想定がされて以降、避難をあきらめない"犠牲者ゼロ"を目指して地域住民と行政が一体となって防災対策に取り組んでいます。
黒潮町とAMDAとは黒潮町内の中学生が募金をしたことによるご縁から2015年2月に「大規模災害時の支援に関する協定書」を締結し、これまでの間、南海トラフ巨大地震等の大規模災害が発生した際の支援、受け入れに関して連携を深めてきているところです。
その一環として2017年よりAMDA中高生のメンバーを黒潮町にお迎えし、防災に関わる取り組みについて町内の大方、佐賀中学校・大方高校の生徒とお互いに学びあう「AMDA中学高校生会と高知県黒潮町中学生高校生との交流会」が始まりました。
第4回となりました本年は、残念ながら新型コロナウイルス感染防止対策として来町いただいての開催とはなりませんでしたが、オンラインでの実施によりそれぞれの取り組みについて共有、共感できたことは新たな交流の展開を感じさせる内容であったと思います。
中学生高校生との交流会等様々な活動の充実のため、今後も引き続き関係する皆さまのご支援ご協力をお願いいたします。

 

AMDA中学高校生会参加者の交流会感想

「太田 光瑠」
今回は新型コロナウイルス感染予防のため、黒潮町の方とはオンラインでの交流でした。黒潮町の方からの発表で1番感じたことは地域でのつながりが深いということです。発表のなかで、「近所のお年寄りの方と一緒に」などの言葉がとても印象的でした。岡山の学校では各学校で避難訓練を行っているだけで、地域の方と防災への意識を高めていくということがなかったからです。私は黒潮町の中高生のように、地域の方とも一緒に行っていくことで、災害が起きたときに素早く助け合えることができると思いました。
オンラインでの交流会は言いたいことが伝わるかや、仲良くなれるかが不安でしたが、とても楽しく、また貴重な時間を過ごすことができました。黒潮町の方から学んだことをこれからの活動に生かしていきたいです。


「福寺 航大」
黒潮町の中高生との交流会はお互いの活動への理解も深まり、交友関係を築く点からも非常に意義があったように考えています。
まさに、自分ごととして災害への対応に取り組んでいる姿勢は見習いたいと感じました。
学びを活かして、身近なところから地域、特に中高生の防災・減災に対する意識の向上を図っていきたいです。






「小坂田 空」
私にとって二回目の黒潮町との交流会はコロナの影響でオンラインでの開催となったが、昨年度に引き続きより進化したお互いの活動の様子などを共有することができ、お互いの活動をより深めるきっかけになったと考えます。とくにコロナだからこそ、今までとは違った状況にどう対応していったのかということに関してはとても参考になりました。特に防災に関する啓発の動画を作成し、地域の人に見てもらうという企画については自分たちの活動の中にもぜひ取り入れたいと思いました。また、昨年度に比べオンラインだからこそのつながり(インスタグラムやラインなど)ができたと思うので、そこも今後の活動に向けて活用していきたいと考えます。




「福田 朱里」
私にとって黒潮町との交流会に参加するのは初めてで、且つオンラインでの開催になり当初は不安でいっぱいでしたが、非常に有意義な時間となりました。
今回は初めて知ったり、気付かされたりすることがほとんどでした。今までは防災について考えるとなって、避難訓練を例に上げると、警報が鳴って素早く避難所へ行くという一般的な事しか行ったことがなく、且つそれしか知りませんでした。今回を機に今後は屋内避難やシェイクアウト訓練やHUG等もとり入れ、より様々な視点から防災について考え行動したいと感じました。これらに限らず、防災グッズや地域間交流に関しても、災害についてざっくりとしか捉えてなかった事に気付かされました。今後の活動では、黒潮町の方々に見習って、もっと細かい部分から広く考える事、そしてもっと周りの人たちとのコミニュケーションを大切にする事を意識しようと強く思いました。
最後に、このような状況の中オンラインでの開催ができたことに嬉しく思います。このために様々な準備をして下さったAMDA職員の方、黒潮町の方、その他関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 
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