1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

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AMDA菅波代表、AMSA JapanメンバーとZOOMミーティング

公開日:2020年10月06日
 
AMDA理事 GPSP世界平和パートナーシップ支援局長 難波 妙

9月29日、AMSA Japanのメンバー約10名が菅波代表とZOOMでミーティングを行いました。AMSA(アジア医学生連絡協議会)は1980年に菅波代表らが設立し、アジアを中心に各国の医学生が保健医療の向上を目指して集う団体です。今回のミーティングではメンバーそれぞれの自己紹介の後、菅波代表が、22歳のころ、大学紛争の風が全国に吹き荒れた間、1年間休学して、シンガポール、マレーシア、タイ、ミャンマー、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、クゥエート、パキスタン、ラオスなど、紛争前の平和な時代のアジアを放浪する中で、それぞれの国の環境や医療事情を観てきた経験が今のAMDAの災害支援に活かされていること等を紹介しました。その上で、これまで40年に渡って培ってきた自らの学びから得られた人道支援活動の物の見方や考え方を、様々な切り口でメンバーに語りかけました。以下その内容の一部をお伝えします。
 

1.日本がなぜ国際社会で活躍できないのか?

AMDAは、平和、人権、差別などの定義を明確化させたうえで活動をおこなっている。その上で「相互理解」を超える「相互信頼」を築くために、活動の基本となるコンセプト、つまり活動全体を貫く基本的な考え方を活動の対象国メンバーと共有する。この国際社会と共有するコンセプトが作れないから日本は国際社会で活躍できないのではないかと考える。このコンセプトさえしっかりしていれば、握手はもはや必要ない。


2.AMDAの災害支援のコンセプトであるネガティブリスト

活動には、ポジティブリストとネガティブリストの二つのコンセプトがある。ポジティブリストは決まったこと以外はやってはいけない。スポーツで言うと型のきまった「すもう」。効力を問われる行政などがこれにあたる。

一方ネガティブリストは、してはいけないこと以外は何をしてもいい。スポーツでいうと、生命の危険を伴う禁じ手以外は何をしてもいい「プロレス」。創意工夫を活かすAMDAの活動はこれにあたる。災害時の避難所での生活は医療を超え、健康をどう保つのかが問われる。AMDAには医療支援活動の三原則がある。1、医療事故を起こしてはいけない。2、被災者に迷惑をかけない。3.他人の創意工夫を邪魔しない。例えば東日本大震災のあと避難所では元気のあまった子どもたちをもてあます疲れ切った母親たちのためにAMDAはプレイルームを設置した。このように災害現場における派遣者の相違工夫を最大限生かすためにAMDAは医療従事者より様々な要望に応える調整員の数が多い。災害直後の混乱期、求められるのはネガティブリスト。New idea はactionにつながり、それがinnovationとなる。AMSAのメンバーには、ネガティブリストで活躍できる人が多いのではないかと期待する。是非自分の性格がどちらに適しているのかを自分自身に問いかけてほしい。
 

3.乞食から学べ

乞食とホームレスの違いは?乞食はプライドを捨てた人、ホームレスは人にお金をくれとは言わない。

マレーシアに在住していると街でたくさんの乞食に出会う。どうすれば、乞食がにっこりとわらって、ありがとうとお金を受け取ってくれるのか、乞食はまさにProfessor on the street、彼らから今も学んでいる。昔、結核患者に「患者がいるから医師は給与をもらえるんだ」と言われたことがある。AMDAには人道支援の三原則があり、この三番目は、「援助を受ける側にもプライドがある。」これは医療従事者として患者のプライドを取り戻す大切な人間理解につながる。この人間理解を深めること、これはAMSAだったらできるトレーニングではないか。
 

4.スリランカの誕生日

日本では親が子どもの誕生日を祝っている。しかしスリランカでは両親に感謝をする日。このようにそれぞれの国の文化や風習に対する集団の価値判断がある。AMSA Internationalはこの集団の価値判断が経験できる場所。これがAMSAに入った本当の価値と考える。
 

5.AMSAとAMDA

人間関係には、フレンドシップ、スポンサーシップ、パートナーシップがある。AMSAは限られた学生の期間に相互理解を深める、主にフレンドシップの関係が基盤になっていると思う。AMSAでの経験を学びに変えて是非AMDAのプロジェクトを通じて活動を共にしていきたい。そうして、相互扶助の精神のもと尊敬と信頼の人間関係である本当のパートナーシップの実現をAMDAとともに目指していくことをAMSAメンバーに期待している。AMSAの発展とメンバーの一層の活躍を願ってやまない。
 
以上、一時間半に渡っておこなわれたミーティングは、学生たちへの菅波代表の想いにあふれ、学生たちからの質疑応答は後日メールで受けることとなりました。

AMSA Japan代表宮井秀彬さん(自治医科大4年)は、「話を聞いているうちに、みんなのめり込んでいっている様子が感じられましたし、菅波先生もみんなに質問しながら話を進めたくださったので、聞き手の役員も楽しみながら聞いていたと感じています。

zoomはオンラインでも距離感が近く素敵だなと感じました。」と感想を寄せてくださいました。

どのような質問が飛んでくるのか、菅波代表もまたAMSAメンバーとのパートナーシップを築く歩みの一歩として、その質問にはまた新しい切り口で答えるものと思います。
 
    •  2020
    •  AMSA

 
 
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