地震の被害を受けた家屋
今回の活動は、地震の被害を受けたマルク州のアンボン島、ハルク島、セラム島の3つの島で行い、それぞれ地元の医科大学や民間団体などの協力を得ながら実施しました。被災地では全壊になった家もあり、被災者の方々の中には、テントに避難をしている方も多くいらっしゃいました。AMDAインドネシア医師が避難所を巡回し診察を行ったところ、咳の症状がある方がいたり、皮膚のかゆみや小児の下痢なども目立った症状として見られました。それぞれ必要な方に薬を処方し、外傷のある方に対しては、処置も行いました。AMDA合同チームは、3つの島での活動で、合計336人以上の被災者の方々に医療支援を実施しました。
避難所にて、AMDA医師による診察
また、医療支援の他にも、ブランケットや食料など、避難所で不足していた物資の支援も合わせて行いました。インドネシアではイスラム教徒が多く、避難者の方々がお祈りする場所(モスク)がないという状況であったため、モスクとして避難者の方々が利用できるようにテントを配布するなど、地元のニーズに合わせた物資を支援しました。その他にも、AMDA合同チームは活動中に、子ども達への心的外傷を考慮してゲームやレクリエーションを行っています。
支援物資提供の様子
AMDA合同チームと被災者の子ども達