須崎くろしお病院にて
須崎市役所で防災対策についての話を伺う
次に訪問したのは、災害拠点病院である「須崎くろしお病院」(160床)です。石見秘書室長や岡村看護部長さん、池田看護師長さんとお会いしました。くろしお病院は市街地にあり、4階が海抜14.8mで、3階まで浸水する可能性があるとのことでした。池田看護師長さんは、DMATの研修に参加しておられ、高い防災意識をお持ちでした。ただ、発災時には職員の多くが出勤できないことも想定される中で4階への迅速な避難が求められること、ヘリでの救出にも多くは期待できないことなどの課題があるということでした。
須崎くろしお病院の職員の方と
最後に、AMDAの救援活動の拠点となる避難所「多ノ郷(おおのごう)小学校」を訪問し、西村校長先生らにお会いしました。小学校は海抜50mの高台にあり、それ以外の15の避難所を支援する拠点にもなります。体育館への避難者は約300人を想定しており、それ以上避難者が増えれば、校舎に最大1000人まで受入可能とのことでした。
給水については問題がなく、電気については蓄電池やカセットガス発電機が配備されていました。食事については、400人規模の調理ができる給食室があります。
避難所となる多ノ郷小学校を訪問
保健室に準備されている蓄電池の説明を受ける
今回、須崎市の関係者の皆様と「顔の見える関係」の第一歩を踏み出すことができましたが、今後、旭川荘の派遣予定職員が、平時に須崎市を訪れ、その地域性や住民の皆さんのことを知る機会を作って行きたいと考えています。そして、須崎市における「防災対策」を肌で感じて、私共の法人や地域の防災にも活かして行ければと考えています。