乾燥機
集会の垂れ幕
集会の女性たちと
現時点でダウン症の子ども達を支援する経費は小規模融資事業の収益でもって運営されている。ダウン症の親からは経費をもらっていない。イスラム社会ではまだまだ可哀そうなダウン症の子ども達にはしてもらって当たり前というスポンサーシップであるが、一緒に努力をしましょうというパートナーシップへの積極的な関係の発展を考えている。
将来の計画は、女性たちが乾燥器を使った小規模事業をこなす段階になったら、ダウン症の子ども達に参加してもらいたく考えている。WHOの健康の定義は精神、身体が健全で社会参加をすることである。前述したように、首都ダッカのラザック事務局長の解放された自宅では、大口で仕入れた食材料を小分けにする訓練をしている。子ども達が嬉しそうに実施している。ご褒美は「ありがとう」である。自己実現の喜びへのステップである。
障がい者の社会参加に関してすぐれた政策を発表し、実現したのが岡山県総社市の片岡聡一市長による「障がい者千人雇用」政策である。すでに千人を達成して千五百人を目標に掲げている。
総社市の企業による協力なしには考えられない。総社市全体の「弱者救済から敗者復活へ」の大転換である。意欲と能力があれば機会が与えられて自己実現をする。意欲と能力があっても機会が与えられない。これが差別である。人間の存在に敬意を払う。これが人権である。具体的には、1)あなたを忘れていない、2)あなたに関心がある、3)あなたを必要としている。「障がい者千人雇用」政策は差別と人権に対する優れた政策と評価したい。
ガザリア地区で女性たちの協力によりダウン症の子ども達に同様の機会を創りたい。