1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

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AMDAバングラデシュ支部活動視察(1)〜バングラデシュGDP成長率8%と日本‐バングラデシュ友好病院の発展〜

公開日:2019年07月18日
 
AMDAグループ代表 菅波茂
 

私と3名のメンバー

2019年4月22日から5日間バングラデシュ支部の活動を安原宗一郎大紀産業社長(一般財団法人国際医療貢献プラットフォーム評議員)と一緒に訪問した。

バングラデシュのGDP成長率が年に8%である。隣の成長国のインドでも年に6%である。いやはや驚きである、ダッカの国際空港も新しく完成している。名物だった太陽が見られないスモッグもない。街を行く人たちも自信を感じさせる。1年前の訪問時にはダッカから直接にコックスバザールのロヒンギャ難民キャンプ医療視察に訪れたので気が付かなかった。

バングラデシュ政府は政治機能を現在のどうにもならない交通渋滞があるダッカ中心部から郊外のプルバクハル地区に移す計画を進めている。都市計画図を拝見した。現地を視察した。電柱が規則正しく建てられ、道路もきれいに整備されている。区画整理も進んでいる。既に、中国政府が寄贈した巨大なスタジアムが存在していた。3〜4年で実現するらしい。

AMDAバングラデシュ支部長ナイーム医師が理事長である日本‐バングラデシュ友好病院は主要道路に面した2ケ所の土地を政府から購入済みである。1ケ所に23階建ての総合病院と別の1ケ所に老人病院の建設予定である。更に、政治機能を移転させる地域から少し離れたところに大規模な老人ホームを建設予定で進めている。彼らは既に看護専門学校を設立-運営し、パラメディカルの養成を行っている。彼ら3名の夢は大学設立である。

思えば、20年前に20床の小規模病院からスタートした3名の医師の挑戦がここまで成長するとは感慨無量である。その時はバングラデシュ政府が推進する海外からの外資導入の保健分野での第一号として新聞に紹介された。病院の開院式には私の隣に大統領が出席するという栄誉をいただいた。バングラデシュでは、成功すると、組んでいた人が別れてそれぞれに独立するのが通常である。しかし、彼ら3人は団結を保った。「ダッカの奇跡」と称されている。現時点で、日本-バングラデシュ友好病院では48人の医師が勤務している。昨年、外来部門の充実を目的に病院を大規模改修している。

当時のバングラデシュは人口が過密状態の貧しい国だった。多くの医師は欧米などに留学した。そして欧米に職を得て働き、母国の家族や親戚を経済的に支援するのが普通だった。AMDAバングラデシュ支部を設立した3名の目的はバングラデシュの人たちが海外に治療を求める膨大な金額を少しでもストップすることだった。特にナイーム医師が東京大学外科系大学院で研修した腹腔鏡手術は、バングラデシュにおける外科手術数の6割が胆のう摘出術だったので、新聞でも大いに紹介された。彼の症例数はすでに2万件を超えており、アジア大洋州地区の腹腔鏡手術関連の学会では第一人者である。
 

日本―バングラデシュ友好病院

開院式に大統領出席


開院当初は、義務として午前中に公立病院勤務を別々に勤務した後に、午後2時から深夜まで3名が一緒に働き続けた。そして、3名の妻が順番に夕食を用意するといった状況だった。仕事中毒と称されていた日本人以上に働いたのは事実であるが、団結力もアップした。

しかし、若かった彼らも60歳前後である。彼らの壮大な夢は完成に近づいているが、そろそろ次の世代の育成を考えて準備する時である。


 

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