AMDA医療チームが活動する広安小学校(熊本県益城町)では、避難所生活がまもなく1カ月を迎える。
9日からの授業再開で各教室から体育館に移った避難者の中には、長引く学校での寝泊まりに「今後の生活はどうなるの?」と不安を募らせる人もいる。
体育館の救護室で患者に対応している看護師は、空いた時間には被災者を巡回訪問。血圧や血糖値の測定などを行い、体調管理に努めている。
また、心臓の痛みを訴える被災者が救護室に訪れた。心疾患の疑いがあるため、日赤チームの医師による往診を受け、薬の処方を受けた。この方は後日、大きい病院で診断を受けることになった。他団体と連携を取り、引き続き被災者のケアにあたっている。
AMDA緊急医療支援チームが熊本地震(震度7の前震)翌日の4月15日、被災地入りして約3週間を迎えた。同チームは広安小学校(熊本県益城町)保健室に開設していた救護所を5月6日、医師が常駐しない救護室として体育館に移転した。夜勤勤務をやめ、診察時間は午前9時から午後6時まで。被災者から人気の高いはり治療と看護師による巡回訪問がメーンとなる。
これらの措置は、地元の開業医が復旧したこと、緊急を要する重症患者の治療や病院搬送にめどが立ち、軽症患者のみとなったことや、
避難所の広安小学校(熊本県益城町)では、震災直後の医師らによる応急措置がほぼピークを越し、鍼灸師や介護福祉士、理学療法士らによる支援活動にウエートが移りつつある。その中で、医師と看護師、介護福祉士、理学療法士ら医療関係者が一緒に回診するユニークな試みを実施。患者の状態をそれぞれの視点から分析、意見交換したうえで、質の高い医療を目指すチームワークの良さを発揮している。
5月1日には、日常生活を送るのに手助けを必要とする要介護者5人が初めて入浴を体験した。地元の特別養護老人ホームが入浴施設を提供、利用したお年寄りは半月ぶりの入浴に「生き返ったみたい。幸せです」と感謝していた。
AMDA医療チームは当初からの活動地である広安小学校に加えて、益城町立総合運動公園陸上競技場に設置されたテント村内救護室でも27日から活動している。救護室に訪れる方への血圧測定や生活指導を行うとともに、テント村内の心疾患を持つ方、糖尿病を持つなど持病を持つ被災者への巡回を行っている。29日は7人の方がテント村救護室に来室した。
鍼灸のはり治療は、広安小学校救護所内のベッド3つのうち2つを使い実施している。29日は避難所開設当初から運営に尽力されてきた広安小学校教職員の方を含めた36人の方がはり治療を受けた。
AMDA医療チームが救護所を開設している広安小学校(熊本県益城町)では、27日も医師2人、看護師5人らの体制で診療活動を続けている。
26日の患者数は35人と初めて30人台に減少。これまで最も多かった急性呼吸器感染症が8人と大幅に減り、災害ストレス関連症状が9人とワーストになった。長引く避難所生活で頭痛や不眠、肩こりなどを訴える人が今後も増えることが懸念される。感染症対策としては仮設・多目的トイレの壁に掃除マニュアルを書いた用紙を貼り、ボランティアが1日3回、丁寧に掃除を繰り返している。
活動地の広安小学校(熊本県上益城郡)周辺は、地元の商店、診療所や薬局が部分的に通常営業を開始している。
25日の患者数は41名、急性呼吸器感染症の患者が15名と最も多く、次いで災害ストレス関連症状が10名であった。
AMDA医療チームは、昨日夜に災害鍼灸治療活動を開始した。車中泊で寝返りを打てない、お風呂で体を温められない、震災後の後片付け(がれきを撤去する等)による疲労などの理由から、痛みを訴える方
AMDA緊急医療支援チームは余震が続く中、避難所の広安小学校(熊本県益城町)で診療活動を続けており、地震発生翌日の4月15日に現地入りして11日目を迎えた。
24日の患者数は45人(男性22人、女性23人)。急性呼吸器感染症の患者が17人と最も多く、次いで災害ストレス関連症状(頭痛、不眠)9人、外傷7人など。熊本県内の他の避難所でノロウイルスの陽性患者が確認されたことから25日、広安小学校でも土足禁止などの衛生管理を強化した。
本日伊丹空港から予定通り出発した第5次派遣チームは広安小学校で活動するAMDAチームに合流した。また、福岡から車輛で広安小学校に向かっている看護師1名が現在移動中。今晩チームに合流する。
4月21日の患者数は47名。外傷、整形疾患、腰痛、膝の痛み、特に、上気道感染の症状の患者さんが多くみられた。簡易洋式トイレを多目的トイレに設置し、和式トイレの多い避難所で、高齢者の方も座って排便できるようになり、非常に喜ばれた。防災対策本部での朝晩1回ずつのミーティングが始まり、現場はシステム化されている。また、地元の調剤薬局が復旧しはじめており、薬はできるだけ地元の医療機関を利用するように促している。
AMDAは広安小学校に発災翌日から入っているが、20日の段階で同救護所を全面的に任された。
20日に岡山駅から医師、看護師、薬剤師の3名チームと、総社市からトラック便に道場した調整員の第4次派遣者は、その日18時頃には益城町の第3次チームに合流した。
本日21日は朝から激しい雨が降る中、避難所内巡回を行った。長時間固い床に体を預けていることから、褥瘡の患者さんがいた。そのため、今後はマットレスを敷いた部屋を作る必要がある。
たくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございました。
現在、予定を大きく上回る応募をいただいておりますため、募集を停止しております。
再度募集を行う際には改めて告知させていただきます。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
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現在、避難所である広安小学校(熊本県上益城郡益城町)を中心として医療支援活動を実施しています。
以下の募集日程において、被災地で活動していただける医師、看護師、薬剤師、調整員などを募集しております。
4月17日に岡山を出発した第2次派遣チームの3名は福岡を経由し、車輛で現地に到着した。被災地の最寄りとなる南関ICからは、道路の混雑が激しく、益城町への30kmの道のりを4時間かけて移動することとなった。第1次チームが活動している避難所・益城町立広小学校に当日合流した。本日18日は、6時から広安小学校保健室での診療活動を医師3人で開始した。
同避難所では17日夕方に電気が復旧したものの、依然として水とガスのライフラインは止まっている状況。発災から続く余震のため、同避難所には多くの避難者が詰めかけており、廊下やホールなどで過ごす
現地では電気が停まっている中、17日も8:30頃から益城町の広安小学校で診療を開始し、ガラス破片や釘を踏んでしまった患者さんなどの治療にあたっている。
また、大人や子どもにも便秘の症状や、昨夜の雨の影響から風邪をひいた被災者の診療を続けている。17日の診療者数は52名。
被災者の中には、せん妄(何処にいるのか自分でもわからなくなる。悪夢をみる)など、環境の急な変化で精神的に影響を受けた方などが多く見受けられている。