
2022年後半にパキスタンで発生した大規模な洪水に対応する為、AMDAは同年9月に日本からパキスタンへ調整員一人を派遣し、現地協力団体であるAMDAパキスタン支部(支部長: ショアイブ・バカイ医師(バカイ財団))、NRSP (National Rural Support Programme)、ハムダード財団とともに緊急支援活動を行った。
今回の洪水により、パキスタンの国土の三分の一が浸水し、水が引くまで数か月を要する結果となった。同国災害管理当局(NDMA)によれば、11月18日時点における被災者数は推定で3,300万人を超え、そのうちおよそ210万人が住む家を失ったとされる。死者数は1,739人(子供647人を含む)、負傷者は12,867人であった。
上記甚大な被害状況を踏まえ、調整員帰国後も、現地協力団体主導により、必要とされる支援活動を行っている。1月初旬、現地協力団体の一つであるバカイ財団より、10月から12月にかけて行われた支援活動について報告を受けた。