2022年2月下旬に発生したウクライナにおける人道危機により、ウクライナの人々は自身と
家族の身の安全のため、周辺諸国に避難を余儀なくされています。
このような状況を受け、AMDA では3 月からウクライナの隣国ハンガリーに医療チームを派遣し、現地の状況に応じた支援活動を行っています。
深刻な状況に終わりの見えない中、私たちAMDAは支援活動を続けています。
毎日200から500人ほどの避難者が毎日訪れるハンガリーとウクライナの国境の町・ベレグスラーニーのヘルプセンターで、AMDAは医療支援活動を行っています。
ウクライナからやっとの思いで逃れてきた人々が毎日ヘルプセンターを訪れ、避難の途中で怪我をしたり、長引く困難な状況で不眠が続いたり、薬を飲むことができず持病が悪化していたりなど、様々な症状の相談があります。
AMDA医療チームは現地の医師らと連携しながら、必要に応じて処置や薬を処方したり、医療機関と連携をして適切な医療が受けられるように手配を行ったりしています。
その他にも、心のケアが必要な子どもたちが、短い時間でも楽しめ、メンタルケアに繋がるようなレクリエーションを提供したりなど、臨機応変な活動を行っています。
AMDAはハンガリー・キシュバールダの現地協力団体と協働する形で、ウクライナ本国へ医療支援物資の提供も行っています。
ウクライナでは、医療物資だけでなく食料品など多くのものが品切れ状態となっており、手に入りにくい状況が続いています。特に高齢者や幼い子どもを持つ人は買い出しに行けない状況におかれていたり、職場が爆撃で失われ働けない人も多く、物資を購入できないなどの状態が続いています。
そこで、ウクライナ国内で支援を必要とする家庭に小麦粉や油、パスタ、缶詰などを寄贈しました。
今後も状況を確認しながら、必要に応じた物資の提供などを継続していく予定です。