2018 年7月6日から7日かけて西日本地域に降り続いた豪雨により広範囲に発生した洪水被害に対し、
AMDAは災害協力協定を結んでいる岡山県総社市と協力し7月7日から緊急支援活動を開始しました。
さらに、AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力機関、岡山県鍼灸師会などの協力も得ながら、支援活動を継続しています。
避難所での医療支援活動・健康支援活動を行っています。
これまでに吉備路アリーナ避難所(総社市三輪)、サンワーク総社避難所(総社市真壁)、昭和小学校避難所(総社市美袋)などで活動を行いました。
開所直後はは救護所などがなかったため、
巡回する形で避難してこられた方々の中で医療処置が必要な方へ対応しました。
外傷の手当てや、薬を持たずに避難してこられた方への処方などが中心となりました。
翌日からは、避難所内の救護所の立ち上げ、避難所移動に伴う被災者の方々へのサポートなどを行いました。
刻々と被災地の状況や避難所の状況が変化する中、状況に合わせた柔軟な活動を実施しています。
10日からは避難所で過ごす方々の健康管理に重点を置いて、活動を行っています。
主な活動としては避難所内を巡回する形での健康相談、体調不良者への声掛け、必要に応じて医療機関への受診を促したり、介助を行います。
また、施設の環境整備、衛生管理として清掃や敷き式毛布の交換なども行っています。
広域にわたる浸水被害にみまわれた倉敷市真備町の倉敷市立岡田小学校避難所で、被災者の方の健康支援として
13日からマッサージを14日からは鍼灸治療も行ってます。
鍼灸治療に関しては、AMDA災害鍼灸チームが岡山県鍼灸師会と協働で実施しています。
AMDAはこれまでに東日本大震災、熊本地震などの被災地で医療支援とともに、鍼灸治療を行ってきました。
その中で災害後の被災者の方々の健康状態として、慣れない避難所生活や復旧作業などからくるからだの痛み、疲れ、不眠、そのほか精神的なものからくる
主訴が多く見られました。
そしてこのような症状に対しては、心身への効果が期待できる鍼灸治療が非常に有益であることを実感しています。
少しでも多くの方に、利用していただけるよう呼びかけも行っています。
総社市の中でも被害の大きかったエリアの下原地区と昭和地区で、総社市が運営する救護所にAMDA医療チームから看護師と医療調整員を派遣しました。
救護所での活動を行ったのは下原公会堂(総社市下原)、昭和公民館(総社市美袋)。
特に7月14日から16日の連休期間は、全国からもボランティアの方々が多く復興支援に駆けつけられました。
自宅を片づける被災者の方だけでなくボランティアの方々も、それぞれに粉塵・高気温による過酷な環境下で懸命に復旧活動をされており、作業中の熱中症で救護所を訪れる方が多く見られました。
その他にも瓦礫撤去作業などに伴う外傷の方の治療も行いました。
被災地での活動は、多岐にわたり、発災から時間の経過とともに避難者の方の状況は変わってきます。
それに応じて、必要なもの、必要な支援が変化します。
AMDAではこのような状況に柔軟に対応できるよう、多くの医療スタッフの他、調整員(コーディネーター)を派遣して
現地での活動のサポートの他、状況の変化を調査し、ニーズに合った支援活動を行えるような体制をとっています。
在日外国人の方へのサポート、無料法律相談ブースの設置なども行いました。
今後も、現地の状況を確認しながら、現状に合った、最も必要とされている支援を行っていく予定です。
「救える命があればどこまでも」
AMDAは西日本豪雨被害被災者に対する緊急支援活動を実施しています。
支援活動の実施・継続には
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