1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

AMDA平和構築事業 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)と連携協定締結

2018 年2月1日、「国連パレスチナ難民救済事業機関」と連携協定を締結しました。
「国連パレスチナ難民救済事業機関」は “United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East” を略して、「UNRWA:ウンルワ」と呼ばれる国連機関です。(以下、UNRWA)
同団体は、1950年5月から現在に至るまで、 約540万人いるとされるパレスチナ難民への支援・保護を 行っており、、中東のヨルダン、パレスチナ(ヨルダン川西岸・ガザ)、レバノンとシリアで143のクリニックを運営しています。
その、 職員の99%以上がパレスチナ難民です。


救える命があればどこまでも 連携協定の締結実現へ

UNRWA保健局長 清田明宏医師 UNRWAの保健局長を務める清田 明宏(せいた あきひろ)医師からのメッセージが届いたのは2017年12月。
「パレスチナ難民キャンプ出身の医師たちが、同じような難民であるロヒンギャ難民に医療支援を実施したいとの希望がある。 是非AMDAとともに活動ができないだろうか」 というご連絡でした。

清田医師は、大学生の時からAMDAの前身、アジア医学生連絡協議会(AMSA)の初期メンバーとして活躍。 そのころから、AMDAを設立し活動を行っていたの菅波医師(AMDAグループ代表)と交流がありました。

AMDAの「誰でも他人の役に立ちたい気持ちがある」、「この気持ちの前には、国境、民族、宗教、文化の壁はない」、 「援助を受ける側にもプライドがある」という人道支援の三原則を 具現化するような素晴らしいお申し出を受け、今回連携協定を締結する運びとなりました。


私が小さい時にいたパレスチナ難民キャンプの光景そのままだった。

バングラデシュ・ロヒンギャ難民キャンプを訪れたUNRWAの医師 今回の連携協定締結を契機に、UNRWAの医師2名が2018年2月に日本人看護師とともに、ロヒンギャ難民キャンプを訪れました。
この活動にUNRWAから参加した医師2名はいずれも、パレスチナ難民として難民キャンプでの生活を経験しています。
自分たちの過去の経験を乗り越え、同じような苦難にさらされているロヒンギャ難民の人々の支援に参加せずにはいられなかったお二人が 活動から帰国し、現地の様子を語った言葉の中で 一番印象に残っと言葉がこれでした。
「私が小さい時にいたパレスチナ難民キャンプの光景そのままだった。」

お二人は、それぞれの過去の経験を活かしながら、ロヒンギャ難民キャンプでは患者へのヒアリング活動や診療所の状況把握、データ分析活動などを行いました。


難民である医師だからこそわかる難民の苦しさ 〜日本人看護師のレポートより〜

バングラデシュ・ロヒンギャ難民キャンプを訪れたUNRWAの医師 同時期にAMDAから難民キャンプ入りした日本人看護師は、UNRWAの医師らとの活動をこう振り返っています(一部要約)。

難民キャンプで、難民の方たちにお話を伺うことができました。
ヒアリングを行う前、私自身は、この難民が、不衛生で劣悪な環境であることから、「環境改善への要求」の声があがるだろうと思っていました。
しかし、皆さんから返ってくる答えは、「誰かに襲われるという恐怖から解放され、家族と安全に暮らせる環境がここにあること。
このことだけで、この難民キャンプに避難してきてよかったと思えます」というものばかり
でした。
私は何故、自分の予測している答えが返ってこないのかがわからなくなり、UNRWAの医師に尋ねました。
バングラデシュ・ロヒンギャ難民キャンプを訪れたUNRWAの医師 すると、ご自身の体験を振り返りながら「生活の問題や環境の問題に気づくのは、安全が確保されてから、人が生きていく上では安全が第一。」と話してくださいました。

日本では想像できないほど劣悪な環境の難民キャンプでも、今の彼らにとっては、「家族と共に安心して暮らせる必要な場所」であるんだと愕然としました。

普段、何気なくある「安全」が、これほど人々の生活に影響を及ぼすのだと初めて気がつきました。

このような難民の方の想いを直接聞くことができ、また理解することができたのは、UNRWAの先生方がいらっしゃったからです。


救える命があればどこまでも〜ネットワークの形成が新しい支援の形を可能にする〜

UNRWAとAMDA 連携協定を締結 AMDAでは平和に寄与する人道支援プログラムを広範囲かつ総合的に実践するため、多くのパートナーとの連携・協力が不可欠と考えています。
それをふまえて「世界平和パートナーシッププログラム 〜Global Partnership for Sustainable Peace:GPSP〜」 として「平和構築」「生活支援」「教育支援」「健康増進」の4分野での支援プログラムを実践しています。

UNRWAとの協定も、この構想に基づくものです。今回の協定締結が、両団体にとって、そして何よりも支援対象者にとっても有益なものとなることを確信しています。


 >> UNRWAとの連携プロジェクトに関するレポートはこちらから

 
 
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