ケニア

AMDAケニア 木工クラス
養成ツアーレポート



アルフレッド・パブ (木工教室指導者)
AMDA Journal 2003年9月号より掲載

家具製造会社への養成ツアーについての企画がAMDAスタッフ間で毎週開かれている会議で実現されるこ ととなった。私達は研修生を養成ツアーに連れて行くことは下記の様な理由で賢明なことだと思った:

1. 職場の環境に臨むことで、忙しい仕事場を体験させる、
2. 近代的な技術を導入している建築業界、特に家具製造会社の雰囲気になじませる、
3. AMDA研修センター以外の大工職分野でAMDA研修生の存在を宣伝する
4. AMDA 研修センターには必要な機械が全部揃っていないため、研修生達が近代的、かつ高性能な木工機械について学ぶことが確実にできる。
5. AMDA研修センターを卒業後、見習い工として働く場所、ひいては就職につながる機会を得ることができる。

検討後、6月末に実施されるセンターの中間試験の終了後、研修生を連れてセントキジト職業訓練センタ ーとイタリアデザイン家具社(IDF)を訪問することを決定した。セントキジトとIDFはどちらもティカ 道路に沿ってナイロビ郊外の同じ地区に位置している。セントキジトとIDFの両管理者との正式な打ち 合わせ後、2003年7月8日(午前11時から午後1時迄)の訪問日程が決まった。

7月8日、5人の研修生が養成ツアーに参加した。私達はセントキジトに11時20分に到着し、センター長の ヴァラリオ神父の温かい歓迎を受けた。紹介後、神父は私達を木工教室へ案内し、研修生達はスケッチ や、実技、製図、又セントキジトの生徒達と意見交換等をして意義ある時間を過ごした。セントキジト の指導者が私の以前の教え子だったことを知って、AMDAとセントキジトの生徒達は非常に喜んでいた。
 約30分の見学後、IDFへ案内された。ここでは仕事場責任者のマリコ氏に迎えられ、私達各自に訪問者 カードが手渡された。その後、材木置場へ案内され、研修生達は実際に材木の乾燥方法について二つの 方法を学んだ:

  ─ 空気で乾かす (自然乾燥)
  ─ 窒で乾かす  (人工乾燥)

AMDAの研修センターには十分な材木が無いため生徒達に具体的に説明することができなかったが、彼等 はここで十種類の木材を目にすることができた。
@マホガニー(センダン科の高木)
Aエルゴンチーク
B檜
C松
Dメールオーク(ブナ科コナラ属のナラ類、カシ類のどんぐりのなる木の総称)
Eイロコ(アフリカ西部熱帯産のクワ科の落葉大高木)
Fヒマラヤスギ、シーダー(マツ科)
Gチンカピンオーク(米国東部産のカシ属)
HMuringa
I黒檀

二番目に訪れたのは機械設備のある場所で研修生達は様々な種類の機械の運転、利用法等について学ん だ。三番目に建具類の置かれた場所を訪れた。ここではいろいろな家具が組み立てられていた。材木の 全ての準備は機械で処理されているために、建具工の仕事は雛型を組み立てることだけでよいシステム になっていた。このシステムは効率的で生産量を増やすことができ、研修生達に大きな望みを与えた。
 最後に仕上げ部門を訪れた。いろいろな仕上げ方法を見学し、仕上げ工達から着色剤や塗料の使い方、 混合の仕方や所要時間等について学んだ。

この部門でツアーは終了し、私は関係者全員にAMDA研修生に対する彼等の協力と親切な対応にお礼を述 べた。又、参加者がAMDA研修センターを卒業した暁には彼等を見習い工として採用して欲しい旨を依頼 し、その申し出は承諾された。この期間中生徒達は一日200ケニアシリング、5ヶ月間支給され、その後 成績優秀者はIDFで採用されることとなった。

研修生達は今回のツアーにとても満足し、AMDAが彼等に提供している訓練に感謝の意を表した。又、彼 等はAMDAとの出会いがなければ今日の技術的な知識は習得できなかったとも話した。AMDAによる研修の お陰で将来に期待が持てるし、以前には考えられなかったが、今年の12月に実施される政府の職業試験 を受け、政府から正式な資格証明書を取得し就職することができるとの抱負も述べていた。
 ツアーは研修生達にとって実に教育的で目をみはらせることだった。私は研修生達が教育的ツアーに 参加するのはすばらしい経験だと思う。
 特にこのツアーを通してスラム地区内でのみ生活してきた若者達は、スラム以外の世界を目にするこ とができ、既に参加した若者達は其々に彼等の人生観が変化しつつあることを認識しているはずである。

非常に貧しいキベラのスラム地区において、AMDAは、若者達が将来責任ある人間に成長するために重要 かつ適切な訓練を提供していると、私自身強く感じている。しかしながら、こうした訓練の成果をこれ まで以上にあげるためには、研修センターの拡大や訓練・研修のための機械や資料等を購入するために より多く財源が必要になってくる。
 読者の皆様にこの教育プロジェクト(木工クラス)をご理解いただき、ご支援をお願いしたい。よろ しくお願いします。
                    (翻訳 藤井倭文子)




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