1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

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 AMDAジャーナル(html版)

「AMDAこども食堂支援プラットフォーム」設立1年(2019/1発行ジャーナル冬号)

公開日:2019年02月07日
 
 

子どもの権利保障 支え合える地域づくりを目指して

AMDAこども食堂支援プラットフォーム事務局長 川崎医療福祉大学講師 直島 克樹
 
 
AMDAこども食堂支援プラットフォームも設立して間もなく1年が経過しようとしています。正確な数は分かっていませんが、こども食堂は全国で2,300カ所以上に広がっています。様々な状況にある子どもたちを、地域で支えていきたいと願う人たちの想いが形となった地域の居場所は、子どもの権利保障の具体化でもあると思います。このことは支え合いの地域づくりを進めていく上でも必要不可欠であり、本プラットフォームの活動意義の一つでもあると考えています。

県内のこども食堂では、様々な状況にある子どもや家庭とのつながりが生まれ始めているところもあります。子どもや家庭だけでなく、学校などの教育施設、福祉専門機関等とのつながりも生まれているところも出てきています。ある子どもたちの居場所では、虐待等も疑われる事例が相談として入ってきたことも報告されています。対応した関係者の取り組みや関係機関による連携によって、無事子どもは保護されましたが、その過程の中で、子どもに提供された居場所でのご飯は、AMDAから提供されたお米や地域からのおすそ分けを材料としていました。

当事者のその子にとっては、久しぶりに誰かと一緒に食べた夕食でした。誰かと一緒にご飯を食べる、そんな“当たり前”が、その子自身からのSOSに最終的につながったと考えるのは、考え過ぎではないように思っています。

この1年間で、岡山県内のこども食堂などに、約1tのお米を提供することが見込まれています。地域の中で、こども食堂などの誰もが集う場があることは、支え合いの地域をつくっていく上で欠かすことが出来ないと考えています。

今後は、本プラットフォームに頂いた寄附金を、希望する各こども食堂などの継続的な運営に役立てるために用いていくことも計画しています。子どもの“当たり前”を保障し、支え合える地域づくりを目指して、本プラットフォームも取り組みを一歩ずつ進めていきたいと考えています。

 

頑張っています こども食堂

一般社団法人子どもの家運営委員会理事 岸本 都志子
 

「子どもの家」で夕食の様子

赤磐市は岡山市の北東に隣接する半分ベッドタウン、半分は旧来の農村集落の人口44,500人の町です。岡山県には約6,800戸の県営住宅がありますが、そのうち約1,200戸(17.6%)が赤磐市(県民人口比2.3% 岡山県193.2万人)に存在します。子どもの貧困率は全国平均より高いと思われます。

子どもの家は小学校と県営住宅を結ぶ線上にあり、通学時に子どもが自分の意志で歩いて立ち寄れるところで民家を使って運営しています。開所から3年半経ちました。開所日数709日、小学生〜18歳までの利用者3,587名、ボランティアスタッフ3,666名(平成30年10月末現在)です。

学習支援・食事の提供、必要に応じて入浴・洗濯を行っています。食事の準備の手伝いや手芸、テーブルゲームなども子どもたちの楽しみのひとつです。

子どもからは食費は取っておらず、会費と寄付金・支援物資によって賄われており、スタッフは無償ボランティアでなおかつ食費を支払っています。公的な資金や助成金、継続的な支援を得て、学習教材の購入や専門家の導入など不足を補えるようになることが積年の課題です。
 

【メモ】

家庭の貧困など諸問題を抱える子どもの健やかな成長を願い、岡山県内で地域のボランティアの方々が相次いで「こども食堂」を開設。推定で約30カ所あるとされ、AMDAは2017年12月、産官学民で組織する「こども食堂支援プラットフォーム」を発足させました。こども食堂への食糧支援をはじめ、職場見学、ボランティアの場の提供を通じ、子どもの“自己肯定感”の醸成などに努めています。
 
    •  2019
    •  AMDAこども食堂支援

 
 
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