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 AMDAジャーナル(html版)

ペルー洪水緊急医療支援活動(2017/6発行ダイジェストNo.48)

公開日:2017年06月22日
 

洪水によって寸断された地域へ向かう一行

海面水温上昇によるエルニーニョ現象で今年に入ってペルー各地で豪雨が頻発。洪水や土石流が発生するなど被害が続出しました。ペルー国家緊急オペレーションセンターによると、現地時間4月5日現在で106人が死亡、15万7600人が被災しました。

最も被害が大きかったペルー北部ピウラでは、1月30日ごろから雨が降り続き、3月27日にピウラ川が氾濫、多くの世帯で水や食料が不足していました。首都リマでも5本の川が氾濫、過去最大規模の洪水が発生し市内に水が流れ込みました。

3月21日、AMDA本部はAMDAペルー支部から支援要請を受けました。しかし、二次災害の懸念から被災地への立ち入りは制限され、医師と調整員の2人が日本から現地入りしたのは4月2日でした。
 

被害の大きいピウラ市内で診療する渡久地医師(右)

今回、緊急支援活動に参加した医師はAMDA沖縄支部メンバーの渡久地宏文氏で、ペルー生まれの日系2世です。4月11日までの10日間現地に滞在しAMDAペルー支部と現地協力団体(SES : Socios En Salud)とともに6カ所で医療支援活動を行いました。医療者を含む現地スタッフ約20人で512人を診察し、受診したひた方から「なかなか病院に行けない中、こうして医師に診てもらえてうれしい」という声が聞かれました。なかでもピウラでは洪水によって道が寸断された地域の避難所にボートと歩きで支援に入りました。
今後は蚊が媒介する感染症のジカ熱やデング熱の大流行を防ぐことが必要とされます。AMDAは引き続き現地を注視していく方針です。

■AMDAからの派遣者
渡久地宏文/医師/AMDA沖縄メンバー
松永健太郎/調整員/AMDAプロジェクトオフィサー
    •  ペルー
    •  2017
    •  緊急救援・復興支援

 
 
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