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 AMDAジャーナル(html版)

GPSP(世界平和パートナーシップ) 医療と魂のプログラム(ASMP)(2016/1発行ジャーナル冬号)

公開日:2016年02月04日
 
GPSP(世界平和パートナーシップ)医療と魂のプログラムは、AMDAが築いてきた「開かれた相互扶助」にもとづく広範囲かつ総合的なネットワークに、宗派・教団を超えた宗教指導者及び多様な文化的背景をもつ多くの方々にご参加いただき、ともに過去から学び、世界の平和を祈り、国際社会に平和の尊さを提唱する事業です。第二次世界大戦の犠牲者には、宗教者による慰霊祭を、そしてその家族にはAMDAの医療サービスを提供する、宗教者とAMDAの合同事業として2000年より行ってきました。この慰霊祭は2005年より災害犠牲者への慰霊を加え、これまで13のアジアの国と地域、75か所で行われ、参加者は約1万人になりました。尚、宗教者の皆さまは自費でこのプログラムにご参加いただいております。
 

 

2015年9月10日 モンゴル・ウランバートル ガンダン寺

日蓮宗全国社会教化事業協会連合会顧問 東京都 春慶寺 住職 齋藤堯圓


モンゴルでの慰霊は、モンゴルと所縁のあった父の悲願でした。私は、10年以上前から父から預かったモンゴルとの絆をもとに仏縁を頂いてまいりました。羅什訳法華経のモンゴル語訳日蒙共同事業は、立正大学、身延山大学、国立公文書館、モンゴル公文書館、モンゴル国立大学協賛で、私が調整成就させていただきました。2012年より毎年、日蓮宗宗務総長代行としてモンゴルでの慰霊祭に参加しており、AMDAと大本様との慰霊祭への参加は3回目となります。宮沢賢次の「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉があります。これからも、父の想いとともにモンゴルと日本両国の更なる親交と、世界が二度と戦火を交えることのない恒久平和を願い、命を尊び、すべての人々に合掌をしたいと思います。
 

大本モンゴル本部事務局長、ダルハジャワ・バンザラグチ


9月10日の第8回平和祈願祭にガンダン寺院と日蓮宗の皆様とともに、祈る機会に恵まれたことを嬉しく思います。ハルハ河戦争から76周年になります。日本とモンゴルの国交が樹立して40年過ぎた今、両国の友好関係がなお一層深まり、お互いの文化を尊重しながら「相互扶助」の精神で世界平和へのメッセージを発信できる関係になったと思います。

二度とその戦争が世界的に起きないように、 残念ながら現在も戦争が起きている戦争が一刻も早く収まるように、大本本部、大本モンゴル本部が毎日お祈りしています。

これからもガンダン寺院、日蓮宗、AMDAの皆様とともに世界平和のために全力を尽くして行きたいと思います。人と人がお互いに想い合い、人を愛し、人に愛される世の中がはやく訪れるように。

■ご参加いただいたその他の宗教者の方々:大本モンゴル本部 バンザイ様、アンハ―様
 

2015年10月29日 スリランカ、コロンボ

GPSP世界平和パートナーシップ医療と魂のプログラム代表世話人 黒住教副教主 黒住宗道


戦後70年とAMDA医療と魂のプログラム開始15周年を記念して、GPSP「医療と魂のプログラム」が、2015年8月から11月にかけてモンゴル、スリランカ、インドネシア、フィリピンの4か国で行われました。

スマトラ島沖大地震・大津波犠牲者のための合同慰霊祭で2005年にスリランカを訪れた私は、10年の節目にNPO「サルボダヤ運動」、AMDAスリランカ、AMDA本部の共同開催で行われた今回の式典に参列しました。植樹式の後、サルボタヤ運動事務総長の挨拶で開式。150人の参加者とともに、仏教・ヒンドゥー教・キリスト教・イスラーム教の祈りに続き、私も神道式の慰霊を行いました。

最後に、サルボダヤ運動の創設者A.T.アリヤラトネ博士は、世界平和と健全な環境維持の大切さを次世代の若者に訴えました。私も本プログラムの代表世話人として、今回植樹したマンゴ―の木が実を結ぶように、スリランカの平和への取り組みという種が、人々の温もりによって成長・結実し、世界の平和へつながるよう祈り続けたいと思います。

■ご参加いただいたその他の宗教者の方:黒住教 池田光男様
 

2015年11月19日 インドネシア スラベシ島

静岡県 臨済宗一渓寺 大屋昌基


インドネシア慰霊祭はマカッサル市内のインドネシア軍の施設内での開催となりました。ヒンドゥー教、イスラム教、カトリック、プロテスタント、地元仏教、各宗教者と、テロと戦争に対する世界平和の祈りを順番に捧げました。

私たちは戦後70年の慰霊法要をさせていただき、日本人として懺悔の心で臨みました。

各宗教の祈りを聴いていますと、地球にとってテロや戦争は人間の罪であると強く感じることができました。懺悔なくして祈りはありません。すべての人間に懺悔の心 が必要なのです。
 

AMDA ボランティア 矢部賢次


スラウェシ島は、私の父(故人)が戦後2年間生活していた島である。父が遠く離れた南の島で生活を強いられていた本当の理由は分からないが、私には話せない特別の理由があったようだ。おそらく飢えと郷愁の日々であったと想像できる。一度は訪れたいと思っていたところ、AMDAが島で慰霊祭を行うという情報を頂き妻の朝子と参加した。

日本の僧侶の御詠歌には120名の参列者一同、感銘を受けた様子であり、厳粛で完璧な慰霊祭となった。幸い父は地元の方々のお力添えで生きて帰国できたが、多くの日本の方が亡くなっている。マカッサルの空気を胸いっぱい吸い、夕日を仰いだ。慰霊祭に参列できたのは、多くの皆様のお蔭と心から感謝申し上げる。

■ご参加いただいたその他の宗教者の方々:臨済宗 山内正樹様、魚住和寛様、鮎川直樹様
 

2015年12月1日 フィリピン レイテ島

天理教道竹分教会 教会長 平野恭助


フィリピンのレイテ島タクロバンにてGPSP慰霊祭を現地のカトリックと合同で執り行わせて頂きました。

2年前レイテを襲った台風30号(フィリピン名ヨランダ)によりフィリピン国内で6千名以上の死者が出ましたが、その一番被害の大きかった地区で慰霊祭を行うことは大変意義深いものでした。人は魂を有しています。その魂を結ぶものは我々の日々の心遣いであります。GPSPにおける慰霊ならびにお互いの幸福を祈り助け合うという心が国境を越えた人間の絆を築いてくれると信じます。

■ご参加いただいたその他の宗教者の方々:天理教 関根慶三様、向井正志様、ジャイジェーン・チラパ様

 
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