GPSP世界平和パートナシップの意義と目的
この新しい総合事業の最も重要な目的は、AMDAの根本的な価値観philosophy を世界に啓蒙普及することです。
過去30年間のAMDA活動の根幹は多様性の共存、即ち世界平和を実現するための「開かれた相互扶助」にあります。
GPSPは、AMDAのネットワークを更に広げ、専門性を強化し、世界のもっと多くの人々にこのアムダの平和のメッセージを伝えることができると確信しています。
次に、急速に変動する世界経済に対応するためアムダの活動には将来に向けて強固な財源基盤が必要です。
企業、商業銀行等に参加いただき新しい経済支援モデルを構築する必要があります。
貧困層を社会の経済活動に組み込む橋渡しをするということです。
これを実現するためには、経済界、特に銀行などからの協力や助言が不可欠です。
GPSPのもとで、経済界の専門分野との連携を深め、より強固な財政基盤によって活動範囲を拡張していきたいと願っています。
1984年の発足以来AMDAは、30年間にわたり経験と見識を積み上げてきました。
この経験と見識は、将来の国際社会を担う若者たちに受け継がれていくべきものであります。
世界中の多くの方々のご理解とご支援によりAMDAは、小さく始まりましたが、国際NGOへと成長することが出来ました。
国際社会の為に、そして特に私共の支援者の方々の為にも、30年前に始まったこのAMDAの伝統を若い人たちへ伝えていくことが今日の私共に課せられた義務だと考えています。
私達が若い時にチャンスを与えられたように、次世代の人たちにも社会のために尽くす機会を与えるべきです。
GPSPの広範のネットワークを通して、次世代を担うアムダの若きパートナーたちへより良き教育とトレーニングの場を与えていきます。
昨今の自然災害はかつてない頻度とスケールで世界を脅かしています。
緊急救援の方法は新たなニーズの変化に対応していかなければなりません。
現在では、多くの国々で自然災害への対応策とともに国民を災害から守る手段が講じられていますが、国際NGOにも、未だ多くの被災者に対しての救援の方法が残されており活動が求められています。
被災地のニーズの一番良き理解者、支援者は現地の方々です。
AMDAの緊急救援の基本は、ローカル・イニシアチブです。
これからも、地域社会の能力の向上と地域のパワーの最大限の活用を目指し、GPSPは地域やそれぞれの現地で活動している団体との更なる連携を広げていきます。