1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

絞り込み


※2006年以降の記事を検索

国別

分野別

ブログ

 ブログ

「善意の絆・相互扶助」【Vol.21】日本労働組合総連合会岡山県連合会(連合岡山)会長 金澤 稔様

公開日:2019年04月04日
 
岡山県内に36の産業別組織に持ち、約10万人の組合員を抱える「連合岡山」(岡山市北区津島西坂、労働福祉事業会館内)。西日本豪雨の際は被害が集中した倉敷市真備町に組合員延べ1000人を派遣し、猛暑の中、復興に尽力しました。行政や社会にも大きな影響力を持つ巨大組織のリーダー・金澤稔会長に連合岡山の理念、人生観などを伺いました。
 

AMDA

平素から大変、お世話になっています。ご寄付もほぼ毎年のように頂き、活動費として大切に使わせてもらっています。
 

金澤会長

AMDAさんは国内外の地震や台風などの災害地はじめ、海外の紛争地にも迅速に出向かれ、敬意を表しています。
 

AMDA

AMDAの活動にご提案があれば、率直な意見を聞かせてください。
 

金澤会長

先進国と発展途上国、企業間規模、住む地域などにより、様々な形で貧困と格差が広がっています。例えば、アフリカの子どもたちは安い給与で過酷な労働を強いられています。平和を阻害する格差や貧困の存在は労働組合としては見逃せない問題。AMDAさんも他のNPO団体と連携するなどして、運動の輪を一段と広げてほしいと願っています。
 

AMDA

的確な指摘を頂き、ありがとうございました。さらに頑張っていきたいと存じます。ところで、西日本豪雨の際は大車輪の活躍をされましたね。
 

金澤会長

組合員の被災は産業別組織で対応。連合岡山は一般市民を対象に活動しました。被害が発生した2日後の2018年7月9日、連合岡山本部に災害対策本部(金澤稔本部長)を設立、同時に現地本部も設けました。
 

AMDA

現地入りされた金澤会長の真備町の印象を教えてください。
 

金澤会長

真備町に入ると、町全体の色が違っていました。自宅も道路も水田もすべて茶色。まったく違う世界に来たと感じました。すぐに東日本大震災を思い出し、これは大変なことになったと大きな衝撃を受けました。
 

AMDA

7月14日から現地支援に入られましたが、毎日、組合員を運ぶバスを運行(平日1台、土・日曜2台)されました。
 

金澤会長

1班5人態勢でそれぞれリーダーを設ける手法を取りましたが、住民の方からは「まとまって規律正しく活動してもらえたので大変、助かった」との声を頂きました。組合員も休日を返上して作業に当たってくれましたが、いっさい苦情は出ず、本当に感謝しています。
東京の中央本部からは相原康伸事務局長が7月14日、支援金をもって連合岡山を訪ねて頂き「組織のありがたさ」をあらためて痛感しました。ボランティア活動とは別に、大掛かりな「連合・愛のカンパ」も実施しました。
 

AMDA

金澤会長の履歴を教えてください。
 

金澤会長

1979年に岡山県庁入り。2004年に岡山県職員労組執行委員長、2011年に自治労岡山県本部執行委員長、2014年11月から連合岡山会長を務めています。
 

AMDA

連合岡山の活動理念を聞かせてください。
 

金澤会長

働く者や生活者が将来に不安がなく生活出来る社会の実現が目標です。労働基準法は最低のルールを示したものですが、36協定を結ばずに残業をさせる法律違反の企業が今も圧倒的に多いのが実情です。今後も粘り強く政府や行政に監督、指導を申し入れていきます。
 

AMDA

2020年に連合岡山の設立30周年を迎えますが、組合活動を振り返って印象に残ったことはありますか。
 

金澤会長

2009年から4年間、岡山県が財政危機で大幅な行財政改革を実施し、全国に例を見ない大幅な賃金カットが行われました。県幹部とも激論を交わしましたし、組合員の生活を考えると心が痛み、夜も眠れない日が続きました。強く印象に残る出来事でした。
 

AMDA

大所帯だけに運営の難しさもあると思いますが…。
 

金澤会長

組織によって基本的な理念などが違います。それをどうまとめていくか。違いをお互いに認め合い、共有する部分を増やしていくことが大切だと感じています。
 

AMDA

金澤会長の信条を教えてください。
 

金澤会長

どんな時でも決しておごらない。苦しんでいる人の視点に立つよう自分を戒めています。
 

AMDA

愛読書はいかがでしょうか。
 

金澤会長

少し変わっているのですが、座長の中坊公平弁護士(故人)を含む識者7人が2003年に作った「連合評価委員会最終報告書」が私のバイブルです。外部から見た連合の姿を赤裸々に描いたもので、「不条理に対して闘う姿勢を持つ」「HOW文化からWHY文化へ」―など多くの指針が盛り込まれており、良く手にして自分の姿勢を正すようにしています。
(聞き手・広報担当参与 今井康人)


 
    •  善意の絆 相互扶助

 
 
PAGE TOP