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「善意の絆・相互扶助」【Vol.18】 株式会社「研美社」会長 油谷 直幸様

公開日:2019年03月07日
 
総合ビル管理業「研美社」(岡山市北区新屋敷町)の代表取締役会長を務める油谷直幸会長。西日本豪雨災害(2018年7月)で事業所が大被害を受けながらも素早く立て直し、本業にまい進。様々な社会貢献にも積極的に取り組まれています。「わたし次第」が座右の銘とされる油谷会長に波乱の人生、現在の心境などを伺いました。
 

AMDA

長年にわたりご支援を頂き、ありがとうございます。早速ですが、西日本豪雨の際は、一般・産業廃棄物の処理に取り組まれている岡山市東区南古都の事業所が大きな被害を受けました。
 

油谷会長

岡山市東部地区を流れる一級河川・砂川の堤防が決壊、高さ1・3mの浸水被害を受け、事務所や倉庫をはじめ、トラック8台、軽トラック2台、フォークリフト2台が使用不能となりました。被害総額は約4000万円。この地で40数年間、事業を続けていますが、初めてのことで、まさに想定外。大きなショックを受けました。
 

AMDA

復興に全力を挙げられ、被災から1日のみ休業、2日目には事業を再開されています。
 

油谷会長

岡山市から指定許可を受けている処理業者です。被害を受けたからと言って企業や一般排出事業者のことを考えると、休業しているわけにはいきません。すぐにレンタカーを手配する一方で、東京や福岡など全国6カ所に中古車をインターネットで注文。1カ月後には自前の車両で事業を始めることが出来ました。
 

AMDA

従業員の方も大変だったでしょうね。
 

油谷会長

被災直後は水道、電気もない中で、従業員らはフル活動してくれました。 感謝の気持ちでいっぱいです。事業所の社員の自宅が被災しなかったのがせめてもの救いです。
 

AMDA

会社の危機を社員との団結で乗り切られたわけですね。一段と素晴らしい会社に成長されたのではないでしょうか。ところで、AMDA理事長の菅波とは20数年前からの知り合いと伺っています。
 

油谷会長

私が岡山県航空協会に所属していた時に1995年ロシア・サハリン地震があり、大森章夫リーダーがロシアの旅客機をチャーターし、岡山空港から救援物資の運搬など菅波氏と一緒に取り組みました。その時が初めての出会いでしたが、話をしていると、素晴らしいアイデアが次々と出て物事の方向性が見えてくる、幅広いだけでなく奥深い知識を持ったすごい人物ですね。
 

AMDA

油谷会長が代表をされている牛窓ヨット・クラブ(瀬戸内市牛窓町、会員36人)とも2015年9月、南海巨大トラフ地震を想定した連携協力協定を締結させていただいています。
 

油谷会長

私は海路支援が担当です。笠岡、玉野の海上タクシー会社と交渉をしています。まず海上タクシーが四国の玄関口で、地震の際の後方支援基地となる丸亀市に向かいます。さらに最悪の場合はヨットも出動する態勢を整えています。
 

AMDA

ところで、油谷会長がボランティアに本格的に取り組まれたのは何時だったのでしょうか。
 

油谷会長

1995年1月17日未明に発生した阪神淡路大震災です。海で一緒に活動している友人に声掛けし、4日後に16人が集まって食糧や飲料水など2tトラック3台分の救援物資を持ち寄り、友人の大型クルーザー3艇に積み込み神戸市須磨ヨットハーバーに届けました。
 

AMDA

被災者に喜ばれたでしょうね。ところで、油谷会長はフードバンク・グッドフェイス(2016年設立)の副理事長もされていますね。
 

油谷会長

主な取り組みは山製パン岡山工場(総社市)から毎週、焼き立てのパン約400個を頂き、児童養護施設に届ける活動をしています。吉井忠理事長(岡山市在住)は自ら田んぼを購入して稲を栽培、シイタケも自家栽培を開始し安心安全な食料を届けるため、約1億円もする保存用の乾燥機を購入するほど意欲的に取り組まれています。
 

AMDA

油谷会長がおっしゃる「わたし次第」の内容をもう少し詳しく教えてください。
 

油谷会長

何かに取り組む際、まず私が率先してやり、その結果を見て他人にも薦めるという考え方です。他人に指示するだけでは物事はうまくいかないという私自身への戒めでもあるのですよ。
 

AMDA

「仕事もボランティアもサービス業」とも言われています。
 

油谷会長

私は小さいころから風邪をよくひくなど体が弱かったのですが、自ら志願して海上自衛隊に入隊しました。体重は10kg増え、見違えるほど元気になり体力に自信がつきました。54歳の時は胃がんで手術もしました。でも、振り返ると、周囲の方々に助けられて幸せな人生でした。これからは余力の人生と考え、社会にも周りの人とこの幸せを分かち合いたい気持ちでいっぱいです。
 

AMDA

自衛隊を退職した方の地元への再就職を支援されているのも、自らの自衛隊体験が人生の大きな転機になったからですね。3月26日にはAMDAが計画している「こども食堂」の児童たちの農業体験(イチゴ狩り)にも、無料バスを運行してくださることになっています。ありがとうございます。益々のご活躍を祈念しています。
(聞き手・広報担当参与 今井康人)


 
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