1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

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スリランカから岡山まで

公開日:2017年03月10日
 
私の生まれた国はスリランカです。インド洋の真珠と呼ばれています。大きさは65,607km2ですが、北海道の80%です。人口は大体2100万人です。本当に美しい小さな島国です。スリランカには主に三つの民族が暮らしています。それらはシンハラ人、タミル人、そしてイスラム系の人々です。スリランカの人々は英語に加えてもう二つの言語を話せます。シンハラ語とタミル語です。シンハラ語を話す人々は75%で、タミル話すのは25%です。宗教は三つあります。仏教、ヒンズー教、イスラム教そしてキリスト教です。スリランカの紅茶も世界で有名です。本当に美しい島国で平和なところでした。

でも、多くのスリランカ人の意に反してスリランカでは1983年から2009年までひどい内戦がありました。たくさんのシンハラ人やタミル人やイスラム系の人たちが亡くなりました。この26年間はタミル人のみならずスリランカ人みんなにとって辛い時間でした。残念ながら、私の子ども時代は悲しい思い出がたくさんあります。

中学生の頃は学校に行くのも大変でした。砲撃がいつかどの方向から来るのか、また友達の誰かが今日学校に来られないかもしれない恐れを抱きながら毎日学校に行きました。今現在もその時のクラスメイトたちがどうなったのか分かりません。

多くのクラスメイトと同じように、私も両親を内戦で亡くしました。それから数年間は大変でとても悲しくて寂しかったです。でも、その経験から私はたくさんのことを学びました。もちろん食べ物や貴重品は手に入りませんでした。人は人を必要としていることと一人で生きていくことはできないということを、当時しっかりと分かりました。今あるものと隣にいる人々を大切にすることもとても大事です。
あの時の悲しい記憶がもう一つありました。誰か海外から助けに来てくれないかな。。。と毎日ずっと待っていました。でも、誰も来なかった。
その時でした。私は自分で一つ目標をたてました。
それは、熱心に勉強してここから出て世界中で困っているたくさんの人々を助けることです。
その後オーストラリア政府奨学金を獲得しメルボルンに行きました。そこで大学を卒業して、就職しました。そして、恩返しをするチャンスを待っていました。

2002年、13年ぶりにスリランカに戻りました。長い間待ち望んでいたチャンスがようやく訪れました。
一年間スリランカ北部で国連の様々なプログラムで働きました。

あれから13年後私が経験から学んだことは、戦争は破壊であり、平和は創造すること。そして今まで受けた恩を返すことは心の喜びであるということです。

同じころAMDAはスリランカで活動を始めました。
2003年にAMDAのとても良いプログラムがスリランカに誕生しました。それは、AMDA医療和平プログラムでした。AMDA本部とAMDAスリランカ支部の合同プログラムに私も仲間入りしました。健康を通じてシンハラ人、タミル人、イスラム系の人々のコミュニティを結ぶのがこのプログラムの目的です。
この特別なプログラムはキリノッチとトリンコマリーとハンバントタで行いました。キリノッチはタミル人、トリンコマリーはイスラム系の人々、ハンバントタはシンハラ人の住む地域です。
2003年から私もAMDAに加わりました。私の人生の大きなターニングポイントでした。とても嬉しかったです。2003年から3つの民族すべてを対象に、スリランカ全土で巡回診療を行いました。スリランカ保健省と教育省と合同で学校保健教育をシンハラ、タミル、そしてイスラム系の学校で行いました。


先ほどの三つの主な活動のほか洪水や土砂崩れ、津波の救援、感染症予防、保健教育そして地域交流などを行いました。

この時に日本から来ていたたくさんの熱心なスタッフと出会いました。日本や色々な国のスタッフと一緒に自分の国の人々のために働くのはとてもやりがいがありました。みんなのおかげで、日本の文化についても色々勉強しました。たくさん日本の美味しい食べ物も知りました。とても嬉しくて楽しかったです。2006年6月に内戦は再開し、その3年後まで続きました。2009年に内戦が終結し、再び平和が訪れました。AMDAは新たにスポーツ、宗教、文化交流を行う平和構築プログラムを始めました。毎年恒例のプログラムとなり、去年はトリンコマリー、そして今年はマータレで行う予定です。
AMDA平和構築プログラムの一番の目的はスリランカの三つ民族のコミュニティを結ぶことです。
私は、この希望にあふれる平和構築プログラムが、スリランカだけではなく世界中の紛争で傷ついた国々で、多くの世代・民族を結び続けることを願っています。
ニッティヤン・ヴィーラヴァーグ
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