TMSSが運営する病院
ソーシャル・ビジネスとして運営するホテル
バングラデシュ・ダウン症協会は、AMDAバングラデシュ支部事務局長のサダール・A・ラザック氏が会長を務める、ダウン症をもって生まれた子供と親達の為のプラットフォームです。ダウン症の子供たちが世界を変える一端を担うことを実現させ、啓蒙活動、教育、雇用、社会的包摂などの面で支援を行うことで、彼らにひらめきを与えたり刺激を与えることを目的としています。自己資金で運営を行う非営利団体として、私達は日頃から保健や教育関連の専門家をはじめ、他の福祉ボランティア団体と緊密な連携を図っています。また昨今、ダッカ大学コミュニケーション障害学部やイギリスの国際ダウン症連合(DSI: Down Syndrome International)、アジア太平洋ダウン症連盟をはじめ、内外の関連団体と定期的に活動を行っており、ダウン症に関する積極的な啓蒙活動により国内でも注目を集めています。
今回の連携協定締結にあたり、TMSS代表のホスネアラ教授(Dr. Hosne Ara Begum)は、「団体設立当初、活動をテンガマラ地区という村で始めました。当時、この地域は乞食ばかりで悲惨でした。地元の人的、物的資源を活用することで社会的立場の弱い人や貧困者の立場を強めたいという思いで、ここまできました。今回の協定締結で、まずはダウン症を持つ子どもたちと親への支援に関して協力するところから始めていきます。ダウン症を持つ人たちへの支援はいかに相手に関心を持ち、愛情を持って関わるかが大切だと考えます。また、AMDAが得意とする緊急救援活動にも積極的に関わりたい。お互いの強みを活かして知識・技術の交換ができれば素晴らしいです。」と語りました。
また、バングラデシュ・ダウン症協会会長ラザック氏は、「ダウン症は先天性欠損症ではありません。むしろ、天恵といえるのではないでしょうか。通常の人よりも多く染色体をもって生まれた子供達は、未知のユニークな才能を秘めています。バングラデシュ・ダウン症協会は、ダウン症に関する啓発教育を行い、ダウン症の子供をもつ親や、その家族、友人達をサポートしていきたいと願っています。」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がありました。
左:ラザック氏 右:TMSS代表
協定締結後、ダウン症を含む自閉症や脳性麻痺を含む子どもたちと親が通うTMSSのチャリティ施設を訪問。ダウン症当事者としてラザック氏の三男がきれのあるダンスを披露。子どもたちから大歓声があがりました。また、TMSSのダウン症の子どもも踊りを披露。最後は一緒にブイサインをつくり記念撮影をし交流を深めました。
ダンスを披露
ダウン症の子供たちの交流