1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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AMDAとスリランカONURとのMOU調印について

公開日:2018年11月22日
 
広島大学大学院国際協力研究科     
AMDA GPSP推進局スリランカコーディネーター  内田 涼

10月18日、昨年度から連携を進めているスリランカ国民統一と和解委員会(the Office for National Unity and Reconciliation: ONUR)で、AMDAとONURの提携に関する会議が開催され、MOU調印式も開かれました。ONURは、クマ―ラトゥンガ前大統領が委員長を務め、スリランカ政府による平和構築活動を運営する委員会です。

スリランカは多様な民族や宗教、言語が共存している国です。紛争が終わった現在のスリランカに必要なことは、異なるアイデンティティによる「差異」を正しく理解し合うことです。そのためには、民族・宗教間の和解が現在のスリランカには欠かせません。その状況の中で、ONURはシンハラ・タミル・ムスリム・キリスト教徒の子どもたちを集め、スリランカ独自の平和構築プログラムを提供しています。

2017年度および今年度のAMDAスリランカ平和構築プログラム後に、日本から派遣されている生徒たちとともにONUR事務所を訪問し、AMDAの理念や事業についての説明を継続的に行ってきました。特に今年度は、広島県知事から平和への手紙を預かり、広島県立福山誠之館高等学校の生徒2人が代表して読み上げました。

当初よりONURはAMDAの「相互扶助」の理念や事業に強く賛同してくれていました。また同時に、ONURのプログラムはAMDAスリランカ平和構築プログラムと理念的にも内容的にも共通する点が多いことから、プログラムをお互い協力して進めていこうという提案がありました。そうした過程を踏まえて、今回AMDAとONURのMOUの調印に至りました。ONURとの調印式には、AMDA菅波代表をはじめ、AMDAスリランカ・サマラゲ支部長、ONUR事務局長らが出席しました。

また、その後の会議では、新しいプロジェクトの提案をONURからいただきました。それは、スリランカと日本の高校生間の国際交流に関するものでした。現在スリランカでもICTの活用が進んでおり、ビデオ電話等による国際交流できる環境整備を進めているそうです。その中で、ONURとしてはスリランカと日本間の歴史や文化交流の促進のために、ビデオ電話等による国際交流・教育を実施したいと要望がありました。

本会議は、AMDAとONUR間のMOU調印式のみならず、来年度の平和構築プログラムの議論や将来的な協力関係についても話し合った充実したものとなりました。



 
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