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インドネシアAMDAフードプログラム現地報告(8月後半〜10月前半)

公開日:2018年10月30日
 
AMDAインドネシア:アラニ・アクバル・ファクリ
(訳: 近持 雄一郎)

インドネシア南スラウェシにあるAMDAマリノ農場の最近の様子をお伝えします。日本の秋が乾季にあたるマリノですが、AMDA農場では稲作がひと段落し、主に畑用の土や肥料作り、収穫したお米の出荷準備などが行われています。
 

【8月後半】

農地に野菜の苗を植える為、土地をならす作業が行われました。まず雑草を鍬で除去し水を撒いた後、コンポストともみ殻燻炭を混ぜたものを畑に撒きます。現地農家のジャマルさんは10キロのコンポストと5キロのもみ殻燻炭という配合でこれらを混ぜ合わせ、均等に畑に撒いていきます。この後でレタスやトマト、赤玉ねぎなどの苗を均等間隔で植えます。
  
左:鍬で畑を耕す様子、右:もみ殻燻炭

またお米の場合は、収穫した籾を乾燥させた後、精米作業を農場近くの精米所で行います。精米は有機米と普通米が混ざらないよう別日程で行われ、精米後、割れた米などを手作業で丹念に取り除いていきます。
 
左:稲の乾燥、右:割れた米を取り除く様子

 
左:お米の包装作業、右:包装後のお米
 

【生産者ミーティングとお米のテイスティング】

生産者は適宜集まってミーティングを行います。いかに適正価格で野菜や米を販売するかを話し合うほか、技術的な面での意見交換を行うなど、日頃から工夫に余念がありません。生産者の目下の悩みは、有機栽培の野菜がマリノの市場では適正価格で売られていないことです。この為、生産者は意識の高い消費者が住む大都市マカッサルに販路を求めることで、きちんとした価格で取引されることを望んでいます。これにより作り手のモチベーションも高まるというものです。

今年は各生産者が作ったお米を持ち寄り、テイスティングが行われました。今回行われたのは、七台の電子炊飯器と二つの炊飯釜を準備し、どの生産者がどのお米を作ったのかを明かさずに審査するお米の“ブラインドテイスティング”です。味、見た目、粘り気、硬さ、香りの5項目でお米を評価し、最後に総合的な評価を下す方法で行われました。この結果を次の稲作に活かし、肥料の量や種類を検討する際の参考資料にします。

この他、オフシーズンの活動として、灌漑用水路の掃除などを行いました。
 

【9月〜10月はじめ】

この時期は乾季に当たり、稲作がひと段落する為、農家では豆やトマト、唐辛子などを栽培しながら、肥料や自家製の防虫スプレー(通称“お粥発酵液”)作りを行います。このスプレーは米で粥を作り、それを竹に吊るして発酵させたものです。
 
左:スプレーのもととなるお粥作り、右:竹に容器ごと吊るして発酵させる

一方、マカッサルで販売が開始された有機米ですが、約一ヶ月で72キロの売り上げを記録したということです。またマカッサル近郊のマロスを訪ねた際、政府の農業技術研究施設があるせいか、消費者の多くは学者や医師が多い印象を受けました。この他、リピーターの中には地元の大学生や日本領事事務所の現地職員などもおり、同事務所で働くモニカ氏は、「お寿司屋さんで食べたお米と同じ味がする」と述べました。


お米の在庫はまだ600キロ以上ありますが、今後も生産と販売の両方に尽力していきたいと思います。


 
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