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ネパール内視鏡技術研修事業

公開日:2018年03月05日
 
ネパールで佐藤拓史医師(東亜大学医療学部教授、モンゴル国立医科大学消化器科スーパーバイザー)による内視鏡技術研修が2月23日から3月4日の日程で行われました。

ジャパ郡、ダマック市にあるAMDAダマック病院で内視鏡を担当するディワス医師は、2015年4月のネパール地震で甚大な被害を受けたシンドゥパルチョック市における緊急医療支援活動で、内視鏡の専門家である佐藤医師に出会い、2016年8月から岡山済生会総合病院において岡山県海外技術研修員として4か月間の内視鏡治療に関する研修を終了しています。

今回の研修は、内視鏡がまだまだ普及していないダマック市において内視鏡の技術向上を目指し、上部消化管内視鏡検査の技術的指導、病変の診断等について地元医師らは佐藤医師の指導をうけました。20歳から75歳までの患者さん22名は、食道静脈瘤、消化管出血の疑い、心窩部痛等で内視鏡を施行されました。

ディワス医師が済生会総合病院での研修を終え帰国してから8か月後、AMDAダマック病院にAMDA本部の支援で内視鏡が導入されました。それから3か月、間近で常にディワス医師の内視鏡検査の補助をしていた看護師は、ディワス医師の技術の確実な進歩を目の当たりにして感動していました。また、日本からの内視鏡医師の訪問を知った患者さんの数は日増しに増え今回の研修期間には内視鏡を受けることのできない方も多く、是非来年も来て直接治療をして欲しいとの要望が多くあがりました。

佐藤医師は、「ダマックには内視鏡検査と治療が十分に出来る医師は未だにおらず、ダマック病院のディワス医師が独り立ちできるようになることが大変重要だと痛感しました。またこれはAMDAダマック病院のスタッフや地域住民の皆さんが望んでいることでもあります。」と継続的教育の重要性を訴え、この地域での佐藤医師による同事業の来年度継続が決定しました。

また、首都カトマンズにあるトリプバン大学教育病院の医学部長との話し合いの中で、次回は同病院での内視鏡技術研修も実施して欲しいとの依頼も受けました。その際には実践的な内視鏡治療まで佐藤医師が直接できるよう医師免許に関する提案もありました。
AMDAは、 今後もネパールの内視鏡技術の発展に貢献できるよう内視鏡医の育成に尽力してまいります。
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