1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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陸上自衛隊の国際緊急援助隊(JDR)総合訓練に参加

公開日:2017年12月11日
 



2017年12月6日陸上自衛隊の国際緊急援助隊(JDR)総合訓練にAMDA本部より1名、AMDA緊急救援ネットワークより看護師が1名参加しました。本訓練は、11月29日から12月8日の期間、派遣の準備から活動終了までを想定された訓練となっていました。以下、AMDA緊急救援ネットワーク、稲垣真梨奈看護師からの報告です。


想定された災害は、巨大地震ならびに津波で、詳細は以下の通りです。
発生日:2月1日8時 場所:A国B島
災害の種類:巨大地震(M8.2)ならびに津波
死者・行方不明者死者約2.3万人、行方不明者約2.2万人
避難民・キャンプ:避難民約10.6万人、避難キャンプ8ヶ所
被害状況:倒壊家屋112万戸、道路・インフラの崩壊、市内病院・診療所の8割が機能停止

AMDAが参加した12月6日は、災害発生後9日目のJDR現地活動初日でありました。
午前の訓練は、ロジクラスター会議とヘルスクラスター会議を想定して行われました。我々は仮想国際NGO団体に扮し、情報収集ならびにNGOとの連携を想定した自衛隊と、互いの情報共有ならびに活動調整を行いました。圧倒的な人的・物的資源と輸送力をもつ自衛隊と、即応性・機動力・柔軟性をもつNGO団体との協議は、調整の難しさとやりがいがあると感じました。また、組織の形態や指示命令系統が違うことが明らかになった上で、訓練を通して互いに理解して行くことが重要であると思いました。
 
午後の訓練は、主にJDRの訓練の様子を見学させていただきました。具体的には、JDRの現場指揮所・輸送機・フィールドホスピタルを訪問しました。現場指揮所では、実際に指揮官の元、得た情報がマップ上に更新されており情報がどのように集約されていくのか、それを元にどのように指示がなされているのかを伺い知ることができました。また、輸送機の見学では、重量や人数のみならず、実際のフィリピンやインドネシアで活動された隊員の方々からお話を聞くことができました。フィールドホスピタルでは、レイアウト、感染症部屋、装備、仮想患者に対する診察の流れ、記録用紙を見させていただきました。
世界でも多発する災害に対し、被災者のために、自衛隊とNGOがどのように現場で協力関係を築くことができるのかということを考えるための第一歩となる訓練だったと思います。
 
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