1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

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インド・ブッダガヤにおけるAMDAの活動

公開日:2017年03月06日
 

AMDAピースクリニック

アーユルヴェーダクリニックとして2009年に開院したAMDAピースクリニックは、2014年に母子保健サービスを提供する「母と子のクリニック」として再スタートを切り、貧困における健康増進を目的とした包括的プライマリーヘルスケア(PHC)プログラム(※1)の一環として活動を展開しています。AMDAピースクリニックがあるブッダガヤは仏陀が悟りを開いた地として有名です。インドの中でも貧困率が高いビハール州にあり、ブッダガヤにある2つのコミュニティに住む妊産婦を対象に活動を行っています。

AMDAピースクリニックでは、まず、対象地域に住む住民に妊娠の兆候が表れたら、現地看護師とスタッフがその住民宅を訪れAMDAピースクリニックのサービスについて説明します。その後当クリニックにて妊娠テストを行った後、患者登録をします。妊娠が判ってから産後2か月になるまで妊産婦約25名が常時AMDAピースクリニックに登録しており、母子保健サービスを受けています。具体的には、現地看護師とスタッフによる妊産婦宅訪問、月2回行われる産婦人科医による妊婦健診、妊産婦を対象とした健康教育です。近所の学校で子どもたちへの歯科教育を行うなど不定期に実施している活動もあります。それに加えて、歯科検診、マイクロファイナンス事業も行っています。

2017年1月26日から2月16日の日程で、日本からAMDAスタッフと看護師が各1名、2月7日から2月16日の日程で、日本からAMDA看護師がもう1名合流し、AMDAピースクリニックのスタッフと一緒に活動を行いました。妊産婦の家庭訪問、AMDAピースクリニック内の環境整備、医療資材の整理、カルテへの記入事項についての検討、健康教育に使用する教材作成などを現地看護師、スタッフと一緒に行いました。

AMDAピースクリニックが母子保健サービスを提供し始めて4年目になります。現在は対象地域の住民も現地看護師とスタッフと着実に信頼関係を築いている様子が伺えました。登録している妊産婦が現地看護師に声を掛けてくるのはもちろんのこと、AMDAピースクリニックのサービスを利用していた住民が成長した赤ちゃんを抱いて挨拶に来たり、妊産婦でなくても身体の不調を訴える住民からの健康相談を受けていました。今後も現地での活動を継続的にフォローしていきます。
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(※1)包括的プライマリーケアプログラムとは、市民参加型のプログラムで、住民の健康に関する知識向上に加えて、地域の社会的経済的発展により、貧困の中でも住民の健康を増進していくプログラム。
 

インド・ビハール州シュリプール村とガヤ大学を視察

AMDAが活動しているブッダガヤにあるシュリプール村とその隣町にあるガヤ大学を視察しました。


シュリプール村は約114世帯2000人の人々がインドの昔ながらの生活を営んでいました。井戸から水を汲み、牛の糞と藁を混ぜたものを燃料として火をおこし、土で作られたかまどの上で調理していました。土の家や木と縄で作られたベッドは全て手作りで、庭には牛、鶏、アヒル、ヤギ、犬が人々と一緒に暮らしています。ここでAMDAピースクリニックに以前勤務していたベーダ氏が決して裕福ではない村の人から土地の提供を受け、身寄りのない人々を受け入れる施設「お年寄りの家」を設立して活動しています。この村で支援の可能性を探るべく視察に行きました。

ガヤ大学においては、5年前に日本に来られたマガダ大学ガヤカレッジのイスラム学長と再会し、ガヤ大学およびガヤカレッジが現在行っているコミュニティ教育の視察をしました。AMDAは今後の活動においてガヤ大学との連携を検討していきます。

 
    •  プライマリ・ヘルスケアとヘルスプロモーション(健康支援)
    •  インド
    •  2017
    •  AMDAインドピースクリニック

 
 
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