1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 特定非営利活動法人AMDA

絞り込み


※2006年以降の記事を検索

GPSP10事業(4分野)

国別

分野別

プロジェクト

 活動履歴

ネパール地震復興支援:公立学校のトイレ建設プロジェクト完成

公開日:2016年11月24日
 

AMDA はネパール地震発生後の復興支援活動の一環としてゴルカ郡の2つの公立学校にトイレを建設しました。

今年、11月17日、大地震の震源地であったバルパク村から1Km離れたところにあるハンサプール村の小中高等学校を訪ねました。
ハンサプール村はカトマンズから200Km西にあります。
カトマンズからゴルカ郡のゴルカバジャルまで143Kmの道は整備されていましたが、渋滞に巻き込まれ5時間かけて到着しました。

しかし、そこから57Kmの道のりは、凸凹な山道で、学校までたどり着くのに4時間半もかかりました。
この凸凹の道で土埃にまみれながら、標高3000mの山岳道を走っていると、北側にすっきりと晴れわたった空にヒマラヤが見事にその雄大な姿を映していました。
凸凹の山道を超えてたどり着いた学校は、震災後いろいろな組織の支援で2つの教室棟が建てられ、ヒマラヤと同じように光って見えました。
学校の正門では、我々を歓迎しようとずらっと並んでいる生徒さんの目がキラキラと輝いていました。このような素晴らしい光景は、今までの旅の疲れをすべてヒマラヤの風に流してくれました。


校長先生は、地震の後、学校のすべての建物が全壊したが、地震が起きた日は土曜日だったので学内での人的被害はなかったものの、家の瓦礫の下敷きになって数人の生徒の命が奪われてしまったと話をしてくれました。現在でも10ぐらいの教室が足りないため、トタン板で建てられた仮設建物の中で授業が行われています。支援団体からおくられた2つの教室棟にはそれぞれ男女のトイレが一つずつありましたが、459人の生徒さんと25人の先生で使うには、不十分でした。休憩の時間内には混雑してトイレの使用ができずとても困っていました。また、首都からも遠く、道も良くないため、建設資材と人権費が高く、なかなかトイレ建設に学校側は着手できませんでした。そこで、AMDAは、それぞれ6人ぐらいが使える男性用と女性用のトイレを一棟、建設しました。毎日みんな、安心してトイレに行くことができましたと、校長先生がとても喜んで話をしてくれました。生徒さんも、新しいトイレができてからは混雑が少なくなり、時間通りに教室に戻ることができてとても助かっていますと話をしてくれました。
 
    •  ネパール
    •  2016
    •  緊急救援・復興支援

 
 
PAGE TOP