1984年設立、国連経済社会理事会総合協議資格NGO 認定特定非営利活動法人AMDA

AMDA平和構築事業 ロヒンギャ難民医療支援活動

AMDA平和構築事業 ロヒンギャ難民医療支援活動


ロヒンギャ難民キャンプでの医療支援活動をスタート

AMDAの仮設診療所で診察を待つ女性と子どもたちの様子 AMDAではバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、10月から医療支援活動をスタートしました。 世界的に人道的な問題として取り上げられている通り、 2017年8月以降、ミャンマーに暮らすイスラム系少数民族・ロヒンギャの人々が難民となってバングラデシュに流入しており その数は、実質的に100万人に上るともいわれています。

大量の難民の流入により、以前より設置されていた難民キャンプはすでに収容能力を大幅に超えています。 しかし、いまだに難民の数は増えており、人々は竹と黒いビニールシートで作られた簡素な仮設テント暮らしの中、 限られた食べ物を分け合い、衛生的にも劣悪な環境で生活せざるを得ない現状にあります。

このような状況を受け、AMDAではAMDAバングラデシュ主導のもと、ロヒンギャ難民キャンプでの医療支援を開始しました。


許容量を超えても、未だなお増え続ける難民の数

到着したばかりの難民であふれかえる難民登録センター 毎日難民の数が増えている現状 仏教徒が主であるミャンマーからイスラム教の少数民族ロヒンギャが難民としてバングラデシュに大量に逃れて来るようになったのは1992年以降。 その後、徐々増加し、今年初めにはバングラデシュ国内におよそ20万人とも言われていました。
その当時から難民としてバングラデシュに暮らす人々の一部は、難民キャンプを離れ国内の各地で暮らしていました。 しかし、今回の難民の大量流入を受け、バングラデシュ政府は、難民キャンプを離れ暮らしていた難民の人々も、キャンプへ戻るよう通達を出しており、 キャンプ内の人数は増えています。
この既存の難民者数に加え、今年8月からの大量の難民の流入。
現在でもこの新たに到着している難民の数は、多い時で1日あたり約5000人ともいわれており、難民登録も追いついておらず、実際の難民者数の把握は困難な状態です。
この実際には100万人がキャンプ内に暮らしているのではないかと予想されています。


劣悪な難民キャンプの環境

どこも人であふれかえるデコボコの道。土や食事や糞尿の匂いが入り混じっている 山を切り崩して作った難民キャンプは、電気・ガス・水道などのライフラインもちろん通っておらず、 でこぼこの道の両側に竹と黒いビニールシートで作られたきわめて簡素なテントがひしめき合っています
そしてその光景が、見渡す限り続いています。

人々には、安定的ではないものの水と食料が原則として1日3回配給されます。
そのためキャンプ内では常にどこかで列ができており、みないつも物資や水を持ち運び歩いています。
そして新たなテントを作るため、材料を担いで歩く人なども多く行き交います。テントとテントの間すら、人であふれているような印象です。
共有のトイレは管理が行き届かず糞尿があふれている不衛生な状況で、生活用水のための井戸も足りておらず、急ピッチで工事が進められています。


懸命に生きる、難民キャンプの子どもたち

給水車の列に並ぶ子どもたち 難民キャンプ内では、多くの子どもたちが「ビニール袋の切れ端で作った凧」や「ペットボトルをくり抜いた車」のような お手製のおもちゃを作って、工夫を凝らしながら元気に遊ぶ姿が多く見られます。
また子どもたちも、家族のために配給の列に並ぶなど役割を担っています。
ペットボトルの水の配給など、子どもでも運ぶことが可能な支援物資に関しては、列をつくっているのが全員幼い子どもという場合もあります。

そしてキャンプ内には「学校」がなく、子どもたちは教育を受けることができません
もともと暮らしていたミャンマーでも、ロヒンギャの人々は学校に行くことを認められていなかった方が大勢いるため、 大多数の方にとっては教育環境に大きな変化はないという現実もありますが、これは大きな問題として考えられます。



キャンプ内に設置したAMDA仮設診療所での医療支援活動 これまでとこれから

キャンプ内に設置したAMDA仮設診療所 連日多くの患者が訪れている AMDAではこのロヒンギャ難民の問題に対し、今年9月にAMDAバングラデシュより調査チームを派遣。 難民キャンプでの医療支援の必要性を確認し、仮設診療所の設置と医療支援を10月からスタートさせました。
週1日の休日(イスラム教の休日)を除き、毎日5時間の診療時間の中、平均で1日120人の患者を診察しています。
医療支援開始当初は傷を負った外傷患者が多くみられましたが、現在は、下痢、咳、熱、皮膚疾患などの患者が多く見られます。 さらに、現在も不衛生な状況が続いていているため、感染症などの発生などが心配されています。
その他にも、6万人の妊婦が出産を待機しているともいわれ、今後も医療のニーズが増えると予想されています。

このような状況を鑑み、AMDAではAMDAバングラデシュの主導のもと活動を開始しました。 活動期間を前期・後期の6か月スパンで区切り、1年計画でロヒンギャ難民医療支援事業を実施、継続していく予定です。
なおAMDAバングラデシュは、1992年に実施したロヒンギャ難民救援医療活動を契機に誕生した、AMDAインターナショナル支部の一つです。


「救える命があればどこまでも」
AMDAはロヒンギャ難民キャンプでの医療支援活動を実施しています。

劣悪な環境の難民キャンプで暮らすことを余儀なくされたロヒンギャ難民への医療支援活動の実施・継続には
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